現代社会

心理学総合

近くて遠くにあるもの

男は水平線の向こうの世界(遠く)を見ている、女は目の前の貝殻(近く)を愛でる、みたいなことを石原さとみさんが言ったとか言わないとか、まぁその真意はよくわかりませんが、男は確かに遠くを見る傾向はあるかもしれないけれど、それとは話はズレますが、...
心理学総合

「中心」と「周縁」  「内」と「外」の循環構造

「8月」というのは「7月」と何かがガラッと大きく変わる感じが昔からあり、やはりそれは「歴史」の厚みが作用しているように思います。まず動画の紹介ですが、近現代史研究家の辻田真佐憲さんの「あの戦争」のテーマにおいて、「全体を見渡す」視点って、今...
心理学総合

「GPT-4oを返して!」現象とAIメンタルケアの光と闇

「AIの“ハルシネーション”」は事実誤認の比喩であり、創造的洞察や人文学的理解の豊かさと同義ではありません。AIモデルの「hallucination(不正確生成)」と人間の精神現象を同列に扱うことは、むしろ「人文知」というものを自ら貶めるだ...
社会心理学・社会学・人類学

「賢さ」とは? 

「優劣の判断は、評価の基準・目的・価値観と、それが適用される状況によって相対的に決まる」たとえば科学の本って、15万部も売れればよく売れた本という感じで、ガチの哲学書なんてさらに売れないし、知のバイブル的な本だと、外山 滋比古 氏の「思考の...
心理学総合

認知戦と「語られなさ」の構造

かつて政治的正しさに基づいて様々な「認知戦」が行われてきました。ひと昔前は主にオールドメディアがメインに使われましたが、トランプはAIやSNSを活用した「認知戦」を使って世論を動かし、今後の世界は後者が主流になるでしょう。SNSでは、たとえ...
社会心理学・社会学・人類学

「地下室の手記の主人公」 vs  ニーチェ 

ウェーバーは「支配」を正当化された権力の行使と定義しました。「権威」は「支配」の正当性の根拠であり、「支配」が成立するためには、被支配者がその命令に「正当性がある」と認めている必要があります。「正当性」によって「権威」が成立することが理想で...
社会心理学・社会学・人類学

公共圏、公共性 と「賢い愚鈍」

知識人のような愚か者はいない…ある種の賢い愚鈍は、経験に関係せず、頭の中で一連の論理から育った  -  ドリス・レッシング世間を騒がせている「参政党」も、大きな流れの中のひとつの現象に過ぎません。木を見て森を見ずではないですが、全体主義化し...
心理学総合

まとも以外「私」じゃないの

今回は、主に前回書いた「ラカン」のつづき、補足の記事です。それにしても「啓蒙」とか「革命」とか「自由」とかの訳語を作った幕末明治初期の読書階級の学力は凄いですよね。例えばRevolutionという言葉に出会って「反乱や謀反という反逆罪とは違...
心理学総合

ChatGPT脳型アップデート社会

人間には「温かみ」があることを学習できてる幸運な人って相対的にAIやロボットを冷たく感じてしまうんですよね。でも人間から「温かさ」を与えてもらえず、人間の「冷たさ」の方を多く学習してしまった人たちはAIやロボットの対応の方がよっぽど温かい。...
心理学総合

サントームの享楽 とボロメオ結び

精神分析家ジャック・ラカンは自身の理論を「科学」として構築しようとしましたが、その「科学」の定義は現代の自然科学とは異なります。彼は言語を通じた人間の主体性の形成を重視しており、これは数量化や実験的検証が困難な領域です。また、臨床経験に基づ...
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