心理学・人文学 総合

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「タコピーの原罪」 ー 「存在」と「意味」と「自由意志」

「タコピーの原罪」はキリスト教的という解釈が結構ありますが、まぁいろんな方がいろんな角度から考察していてそれぞれに面白いのでそのあたりは置いといて、この作品を読んでいて強く感じるのは、登場人物たちがそれぞれの立場や過去に縛られながらも、何ら...
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本心とは?  「得」と「正しさ」は別物か?

お前のほんとうの腹底から出たものでなければ、人を心から動かすことは断じてできない - ゲーテまぁこのゲーテの名言は感性的に言いたいことはわかりますが、しかし、今回はそれは置いといて、「ほんとうの腹底」というものは一体何のか?というようなこと...
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近くて遠くにあるもの

男は水平線の向こうの世界(遠く)を見ている、女は目の前の貝殻(近く)を愛でる、みたいなことを石原さとみさんが言ったとか言わないとか、まぁその真意はよくわかりませんが、男は確かに遠くを見る傾向はあるかもしれないけれど、それとは話はズレますが、...
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「中心」と「周縁」  「内」と「外」の循環構造

「8月」というのは「7月」と何かがガラッと大きく変わる感じが昔からあり、やはりそれは「歴史」の厚みが作用しているように思います。まず動画の紹介ですが、近現代史研究家の辻田真佐憲さんの「あの戦争」のテーマにおいて、「全体を見渡す」視点って、今...
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「GPT-4oを返して!」現象とAIメンタルケアの光と闇

「AIの“ハルシネーション”」は事実誤認の比喩であり、創造的洞察や人文学的理解の豊かさと同義ではありません。AIモデルの「hallucination(不正確生成)」と人間の精神現象を同列に扱うことは、むしろ「人文知」というものを自ら貶めるだ...
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スピ的陰謀論、仮説的アイデアと科学的・物理学的事実 

過去に、新興宗教の教義や精神世界をいろいろと分析したことがありますが、大方、今のスピ界隈ででてくる概念や思考パターンの多くは、過去のものを使いまわしているだけか、少し変化を加えているだけで、あまり新しくないですね。スピのインフルエンサーの認...
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認知戦と「語られなさ」の構造

かつて政治的正しさに基づいて様々な「認知戦」が行われてきました。ひと昔前は主にオールドメディアがメインに使われましたが、トランプはAIやSNSを活用した「認知戦」を使って世論を動かし、今後の世界は後者が主流になるでしょう。SNSでは、たとえ...
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「実存的個別性」 予測符号化とラカン、瞑想

まず動画の紹介ですが、文化人類学を研究する小西公大准教授の「自分病」という表現が面白いですね。他にも、インドにおける概念崩壊の話も面白かったです。「リベラルバイアス」も欧米型の「自分病」の一種ともいえますね。欧米型とはいっても、日本はクリー...
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虚と実の相互作用としての「私」  ドゥルーズ的生成論と構成主義的情動理論

言語は人間の特異な特性ですが、それが人間を完全に動物とは異なる存在とするものでありません。概念や意味は、言語という社会的記号体系の中で生成・伝達されるものであり、その存在は自然界に直接存在するものではないものの、物質的な脳の活動に支えられ、...
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まとも以外「私」じゃないの

今回は、主に前回書いた「ラカン」のつづき、補足の記事です。それにしても「啓蒙」とか「革命」とか「自由」とかの訳語を作った幕末明治初期の読書階級の学力は凄いですよね。例えばRevolutionという言葉に出会って「反乱や謀反という反逆罪とは違...
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