心理学総合

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「実存的個別性」 予測符号化とラカン、瞑想

まず動画の紹介ですが、文化人類学を研究する小西公大准教授の「自分病」という表現が面白いですね。他にも、インドにおける概念崩壊の話も面白かったです。「リベラルバイアス」も欧米型の「自分病」の一種ともいえますね。欧米型とはいっても、日本はクリー...
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虚と実の相互作用としての「私」  ドゥルーズ的生成論と構成主義的情動理論

言語は人間の特異な特性ですが、それが人間を完全に動物とは異なる存在とするものでありません。概念や意味は、言語という社会的記号体系の中で生成・伝達されるものであり、その存在は自然界に直接存在するものではないものの、物質的な脳の活動に支えられ、...
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まとも以外「私」じゃないの

今回は、主に前回書いた「ラカン」のつづき、補足の記事です。それにしても「啓蒙」とか「革命」とか「自由」とかの訳語を作った幕末明治初期の読書階級の学力は凄いですよね。例えばRevolutionという言葉に出会って「反乱や謀反という反逆罪とは違...
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ChatGPT脳型アップデート社会

人間には「温かみ」があることを学習できてる幸運な人って相対的にAIやロボットを冷たく感じてしまうんですよね。でも人間から「温かさ」を与えてもらえず、人間の「冷たさ」の方を多く学習してしまった人たちはAIやロボットの対応の方がよっぽど温かい。...
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サントームの享楽 とボロメオ結び

精神分析家ジャック・ラカンは自身の理論を「科学」として構築しようとしましたが、その「科学」の定義は現代の自然科学とは異なります。彼は言語を通じた人間の主体性の形成を重視しており、これは数量化や実験的検証が困難な領域です。また、臨床経験に基づ...
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人間の終焉の終焉

西洋は、かつての植民地支配という制度的枠組みを構築し、他者・異文化を従属させることで経済的・政治的な利益を追求しました。しかし、その暴力的・排他的な性格は、同時に内在する矛盾を露呈させます。近代における「人間」という概念は、啓蒙思想や人権宣...
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言語ゲームの多元性

「論理と言葉は弱者のための武器」と巷では言われますが、強者はシンプルで感覚的な表現を用いることで、相手を圧倒し、議論を短時間で終わらせることができます。またこれは、複雑な議論を避け、感情的な反応を引き出すことで相手を制圧する戦略である場合も...
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二項対立、脱構築とチャトゥシュコーティ

古代ギリシャの哲学や儒教などの伝統的議論では、「知識」だけでなく実践的な知恵(ソフィア、智慧)を重視しており、「賢さ」を単に学問的能力で評価すること自体に疑問を呈しています。そして心理学的研究(例:Kohlbergの道徳発達理論やHaidt...
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相対主義のパラドックスと思想的レトリック

「わたし」の解釈は、社会によって構築された概念を前提に思考されるため、「わたし」及びその思考が構築されたものである以上は、社会への批判的視点も、その社会・文化の中で形成された概念や思考の枠組みを用いて行われます。「起源」ばかり問わないで:カ...
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動物的なあまりに動物的な

ヤブイヌ…その魅力と言えばなんと言ってもキツネやクマやイヌやタヌキなどの様々な動物の印象に残らない部分だけを抜き取り、それを混ぜ合わせたような大いなる無特徴っぷり。ヤブイヌのキャラとか見た事ないもん。名前すらどこか投げやりで……もしかしたら...
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