心理学総合

「虚無を生むもの」と自我の病理

イジメの無意識的構造と「全体性から見た自我の病理」と虚無

今回は二つのテーマで書いた記事です。ひとつ目のテーマは、今まで「家族の心理学」のカテゴリーで扱ってきた「無意識の負の影響」に関する補足記事として「イジメの無意識的構造」を書き、もう一つは「虚無を生むもの」のテーマで「全体性から見た自我の病理...
「虚無を生むもの」と自我の病理

ミスティシズム(神秘主義)・ 幼児的万能感・実存的欲求不満 

幼児的万能感と神秘主義今回は、ミスティシズム(神秘主義)・幼児的万能感と実存的欲求不満をテーマに書きます。神秘主義とは、絶対者、神、最高実在、宇宙の究極的根拠などとされる存在を、その絶対性のままに人間が自己の内面で直接に体験しようとする立場...
「虚無を生むもの」と自我の病理

苦しみと悲しみの果てに現れる「存在の虚無」

ホーキング博士が天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎないとし、死後の世界があるとの考えを否定したのは有名ですが、博士のいう「闇」というのが今テーマにしてる「虚無」の一部です。そして「虚無」には自我の生む「偽の虚無」と「存在の虚無」があるので...
「虚無を生むもの」と自我の病理

ナルシズムと自我の病理 太宰治と三島由紀夫の自己愛性パーソナリティ

「虚無を生むもの」のテーマはまだしばらくは続きます。今回も「自我」に関する補足の記事ですが、今日は太宰治と三島由紀夫を中心に、自我の運動と自我の生む病理の構造を見てみましょう。以下は 岸田秀 氏の「ものぐさ精神分析」 自己嫌悪の効用」より引...
「虚無を生むもの」と自我の病理

自我と現実  主観と客観のパラドックス

先週から続いている「虚無」のテーマはまだ続いていますが、今日は「自我」に関する補足記事です。前回でも書いてきたように「不調和状態・機能不全状態」を生じさせる主な原因は、外的要因と個の内的要因が相互作用して生じる「自我」の運動それ自体なんです...
「虚無を生むもの」と自我の病理

自我は弱めるべき? 強めるべき? なくすべき?

今回は「社会的自我と個の自然自我」の補足記事です。人は社会的動物なので、社会的自我と個の自然自我との調和の中で生きています。そのため「自我の弱さ」故に苦しむ場合もあれば「自我の強さ」故に苦しむ場合もあります。ざっくりですが、社会的自我は理性...
「虚無を生むもの」と自我の病理

理性・知能至上主義と過剰な合理主義の生む「現代の虚無」

「虚無を生むもの」part5です。part1~part3までは「自我・思考」が生み出す「虚無」を見てきましたが、part4では「存在の虚無」へと入っていきました。「存在の虚無」の続きは次回でするとして、今回は「自我・思考」が生み出す「虚無」...
「虚無を生むもの」と自我の病理

「社会的自我」と「ありのまま」の病的な分離が生む「虚無」 

「虚無を生むものpart3」です。「虚無」というものを深く見ると、さらにその奥があります。前回までは、主に「社会の中に置かれた個の自我意識に生じる虚無の背景にある力学」を見てきました。part2の記事⇒   ルサンチマンと虚無社会  ニーチ...
「虚無を生むもの」と自我の病理

ルサンチマンと虚無社会  ニーチェとフロム

虚無を生むものpart2です。段階的に「虚無」を考察していきますが、このテーマはまだ複数回続きます。虚無を生むものpart1(序章)では、感情バイアスをテーマにざっくりと書きました。⇒ 感情バイアス 虚無を生むものpart1今回はルサンチマ...
「虚無を生むもの」と自我の病理

感情バイアス 虚無を生むものと「幸福論」

久しぶりのブログ更新です。当ブログは緩やかに新しいテーマに移行している過程ですが、濃いテーマで再び書くことにしました。「現代の影」にはいろいろな姿があります。その一つが「虚無」です。「虚無を生むもの」をテーマに複数回に分けて記事を書きます。...