精神医学

統合失調症

「うつ」と遺伝要因  精神の病の遺伝環境相関

ナシア・ガミー「気分障害ハンドブック」 『うつ病患者の第一度近親者のうつ病発症リスクは、一般人口の3倍。双極性障害の患者の第一度近親者の双極性障害発症リスクは一般人口の8―10倍』 今日は、「うつ」の遺伝要因と精神の病の遺伝環境相関に関する...
パーソナリティ(人格)障害

現代のうつ 昔のうつの構造  自己愛的同一化と脳・自我・社会の関係  

今日は最初に「躁的防衛」をテーマに書き、その後に続けて「自己愛的同一化と脳・自我・社会の関係」、「現代のうつ 昔のうつの構造」をテーマに書いています。 今回のテーマでは、 環境要因(虐待・イジメ・過剰なストレスなど)・遺伝的な要因(先天的な...
パーソナリティ(人格)障害

認知・思考の個人と社会の関係  それほんとにあなたの元々の性格?思考パターン?

今日は「認知・思考の個人と社会の関係」をテーマに認知の歪みや神経症やパーソナリティ、そして「うつ」を分析しています。  そして前回に引き続き、西田幾多郎のことばを幾つか紹介しています。  社会の中にいる個人が各充分に活動してその天分を発揮し...
心・精神の病に関する最新研究

記憶体験の遺伝 トラウマと統合失調症・うつ・薬に関するニュース

今日は「記憶体験の遺伝」トラウマ と統合失調症・うつ・薬に関する5つのニュースの紹介です。 以前の科学的な常識では、先天的・身体的な「気質」や「形質」の遺伝だけでなく、「経験・記憶も遺伝する」というのは直接的な科学的証拠はなく、一般的なもの...
「虚無を生むもの」と自我の病理

存在の虚無 「存在意識の深淵」と瞑想

「虚無を生むもの」ようやく最終回です。重く暗いテーマで読むのがきついと感じた方もいるかもしれません。ですがこのようなテーマを全く理解できない場合でも、現代社会は「影・闇」に蓋をしている社会なので、人によっては全く意識することなく生きていける...
「虚無を生むもの」と自我の病理

苦しみと悲しみの果てに現れる「存在の虚無」

ホーキング博士が天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎないとし、死後の世界があるとの考えを否定したのは有名ですが、博士のいう「闇」というのが今テーマにしてる「虚無」の一部です。 そして「虚無」には自我の生む「偽の虚無」と「存在の虚無」があるの...
「虚無を生むもの」と自我の病理

ナルシズムと自我の病理 太宰治と三島由紀夫の自己愛性パーソナリティ

「虚無を生むもの」のテーマはまだしばらくは続きます。今回も「自我」に関する補足の記事ですが、今日は太宰治と三島由紀夫を中心に、自我の運動と自我の生む病理の構造を見てみましょう。 以下は 岸田秀 氏の「ものぐさ精神分析」 自己嫌悪の効用」より...
心理学総合

ただの物忘れ? 増える若年性認知症  認知症の症状・予防と治療の現在

今回は「認知症」がテーマです。この病でもうつ病やせん妄などの症状にとてもよく似た症状や、認知症の種類によっては統合失調症によく似た症状なども出てきますので、それらと安易に混同しないように、基本的なことを整理しておく意味も含めて書きました。 ...
心・精神の病に関する最新研究

不安・嫌悪とイジメの原理  新しい科学ニュース  

前日(2014年 2月12日) TBSで「人間とは何か」の特集番組があり、「うつ」や心・精神の不調の脳内メカニズムの脳科学的な最新研究が紹介されていました。そこでの内容を見て、少し補足しておきます。 記事前半で「不安」に関する新しい科学ニュ...
パーソナリティ(人格)障害

悪魔的・猟奇的な人格を脳科学+認知心理学で検証  

今回は異常心理のメカニズムを見てみます。 神経科学者のJim Fallon(ジム·ファロン)教授による解析では、遺伝的なものとしては、暴力的な遺伝子「MAO-A遺伝子の影響」が考えられ、これが後天的な「環境」「刺激」と結びつく「その組み合わ...