心・精神の病気と健康の心理学

「虚無を生むもの」と自我の病理

ナルシズムと自我の病理 太宰治と三島由紀夫の自己愛性パーソナリティ

「虚無を生むもの」のテーマはまだしばらくは続きます。今回も「自我」に関する補足の記事ですが、今日は太宰治と三島由紀夫を中心に、自我の運動と自我の生む病理の構造を見てみましょう。以下は 岸田秀 氏の「ものぐさ精神分析」 自己嫌悪の効用」より引...
「虚無を生むもの」と自我の病理

インナーチャイルド 癒しと回復 

「虚無を生むもの」のテーマはまだ続きますが、今日も「自我」の補足記事で、「自然自我」の癒しをテーマに書きます。先週からずっと固く難解な長文が続いているので、インディアンの言葉なども織り交ぜて紹介しています。イビツ化した自然自我の生む苦悩毒親...
「虚無を生むもの」と自我の病理

自我と現実  主観と客観のパラドックス

先週から続いている「虚無」のテーマはまだ続いていますが、今日は「自我」に関する補足記事です。前回でも書いてきたように「不調和状態・機能不全状態」を生じさせる主な原因は、外的要因と個の内的要因が相互作用して生じる「自我」の運動それ自体なんです...
「虚無を生むもの」と自我の病理

自我は弱めるべき? 強めるべき? なくすべき?

今回は「社会的自我と個の自然自我」の補足記事です。人は社会的動物なので、社会的自我と個の自然自我との調和の中で生きています。そのため「自我の弱さ」故に苦しむ場合もあれば「自我の強さ」故に苦しむ場合もあります。ざっくりですが、社会的自我は理性...
「虚無を生むもの」と自我の病理

理性・知能至上主義と過剰な合理主義の生む「現代の虚無」

「虚無を生むもの」part5です。part1~part3までは「自我・思考」が生み出す「虚無」を見てきましたが、part4では「存在の虚無」へと入っていきました。「存在の虚無」の続きは次回でするとして、今回は「自我・思考」が生み出す「虚無」...
「虚無を生むもの」と自我の病理

存在のパラドックス 「存在の虚無」と 自我の恐怖  

「虚無を生むもの」part4です。part1~part3までは「自我・思考」が生み出す「虚無」を見てきました。part3でも書きましたが、それが「偽の虚無・偽の闇」です。つまり「自我・思考の虚無」ですね。part3 ⇒「社会的自我」と「あり...
「虚無を生むもの」と自我の病理

「社会的自我」と「ありのまま」の病的な分離が生む「虚無」 

「虚無を生むものpart3」です。「虚無」というものを深く見ると、さらにその奥があります。前回までは、主に「社会の中に置かれた個の自我意識に生じる虚無の背景にある力学」を見てきました。part2の記事⇒   ルサンチマンと虚無社会  ニーチ...
「虚無を生むもの」と自我の病理

虚無の詩  「私」と「生きて在るもの」

この記事は、虚無を生むものpart2の後半部に書いていたものですが、part2の記事が長すぎたので二つに分けました。今回は虚無考察の参考として、私が十代の頃に、虚無なるものへ感じた思いを詩にした「虚無の詩」と、同じくその時期に考察したことを...
「虚無を生むもの」と自我の病理

ルサンチマンと虚無社会  ニーチェとフロム

虚無を生むものpart2です。段階的に「虚無」を考察していきますが、このテーマはまだ複数回続きます。虚無を生むものpart1(序章)では、感情バイアスをテーマにざっくりと書きました。⇒ 感情バイアス 虚無を生むものpart1今回はルサンチマ...
「虚無を生むもの」と自我の病理

感情バイアス 虚無を生むものと「幸福論」

久しぶりのブログ更新です。当ブログは緩やかに新しいテーマに移行している過程ですが、濃いテーマで再び書くことにしました。「現代の影」にはいろいろな姿があります。その一つが「虚無」です。「虚無を生むもの」をテーマに複数回に分けて記事を書きます。...
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