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心理学・人文学 総合

力による正義と文学の身体性—ポスト普遍主義的秩序の中で

今の世界は、結局のところ、価値や理念の名を借りた構造的な力の非対称によって動いています。「中立」「普遍」「法」「人権」といった語がどれほど唱えられようとも、その適用は「無地点」ではあり得ません。どの主体も必ず、自らの立脚点――フッサールがい...
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〈自国〉の不可避性と戦後日本の思想構造

今回は、戦後日本の左派・文化・思想の構造をみながら、なぜ特定の語りだけが「正しいものとして流通してきたのか」、「99匹の普遍」が不可視化してきたものを問う内容になっています。1.欧米と違って、日本では政界にほぼほぼ経済左派しか存在しない2....
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知の厚みと見えざる営み ― 制度・運動・生活の不可視な連鎖

奴隷制が悪いことで人類史の恥部であることは間違いないんですが、それが存在した時代、むしろそれは当時の「科学」によって「正しく合理的な制度である」ということが「実証的」に支えられていた制度だったんですよ。ここの視点を忘れると、本当によくわから...
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制度と善意の共犯構造が生む家畜化された心

→それを言われる側から見ると、逆に左派やリベラルこそが個人の私的領域の自由や趣味や表現に対する不当な干渉のように写り、「左派=生き方警察、趣味取り締まり」のような印象になってしまい、世間の人々から支持されにくくなる傾向があるように思える— ...
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ケア概念の再定義とその歴史的歪曲  「感じるケア」と「引き受けるケア」 

あけましておめでとうございます。今年は昨年の残りの下書き記事を幾つか仕上げて投稿します。春以降は昨年扱っていたテーマと少し異なる方向に移行していくと思いますが、今年もゆっくりマイペースに書いていきます。ではここで一曲紹介。安里屋ユンタ(新安...
心理学・人文学 総合

共感主義とJリベラル言説の限界 ──不可視化された実存と身体への回帰

今年ラストの記事です。今年は堅い長文の文章が多めでしたが、これは私の思考プロセス及び試行錯誤を含んだ実験的なものでもあるのであしからず。来年はもっとあそびのある文、余白のある文を書きたいと思います。では少し早いですが、良いお年を。歌舞伎や能...
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連帯・被害者中心主義・赦しなき倫理の臨界点

これは前回の記事を踏まえての第二弾です。反差別とインクルージョンが「エリート支配の技術」に変わるとき近年の日本社会だけでなく、欧米で推進される Critical Race Theory(CRT)やインクルージョン教育は、「多様性」や「反差別...
心理学・人文学 総合

普遍性はいかにして暴力となるか:ヘーゲルからキャンセル文化まで

フランクフルト学派と批判のパラドクスフランクフルト学派とは、1920年代にドイツのフランクフルト大学に設立された「社会研究所」を中心に形成された思想潮流であり、マルクス主義・精神分析・社会学・美学・哲学を横断的に統合し、近代社会の権力構造を...
心理学・人文学 総合

「場の共時性」──日本的宗教性と環世界の深層  

今年、九州を旅し、霧島の高千穂峰のほかに長崎、雲仙のほうにもかなり久しぶりに行ったのですが、雲仙には九州総守護の神社で四面宮というのがあります。➡ 四面宮伝承では「元寇」のとき、元軍を撃退した風を起こしたのもこの神とのことで、総本社は雲仙温...
社会心理学・社会学・人類学

熊と鹿の社会   語りの倫理と労働市場のゼロサム構造

本題に入る前にまず一曲紹介です♪  The Graystonesの演奏で、レディオヘッドの曲「Creep」のcoverです。ライブは23曲構成の長丁場で、22曲目の「Creep」は終盤に演奏されたため、メンバーはかなり疲れていたようです。で...
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