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心理学総合

身体と社会のあいだで揺れる人間存在

前回は「言葉・意味と創造のあいだで揺れる人間存在」でしたが、今回は「身体と社会のあいだで揺れる人間存在」がテーマです。これは別々というよりも繋がっています。マックス・ウェーバーの理解社会学では、「社会的行為」とは「他者の行為に意味を見出し、...
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言葉・意味と創造のあいだで揺れる人間存在

今年は九州へ旅に行きました。(新燃岳の噴火前に)久しぶりに訪れた霧島連山、火山湖、高千穂峰。高千穂峰に登るのは久しぶりでしたが、変わらず宙と大地がそのまま繋がっているかのような澄み切った地でした。霧島連山の裾野の原生林の輝き、生命力、火山湖...
心理学総合

比較可能性の危機 ─ 制度的中立性の喪失と「悪」のインフレーション

八月も終わりですね。まだまだ暑いですが、やっぱり九月は夏という感覚ではなく、終わったなぁという感じ。八月は時間が作れたので、下書きのまま数か月放置していた記事がやっと編集完了して更新できました。今月からははもっとゆっくりペースに戻ります。前...
心理学総合

「タコピーの原罪」 ー 「存在」と「意味」と「自由意志」

「タコピーの原罪」はキリスト教的という解釈が結構ありますが、まぁいろんな方がいろんな角度から考察していてそれぞれに面白いのでそのあたりは置いといて、この作品を読んでいて強く感じるのは、登場人物たちがそれぞれの立場や過去に縛られながらも、何ら...
心理学総合

本心とは?  「得」と「正しさ」は別物か?

お前のほんとうの腹底から出たものでなければ、人を心から動かすことは断じてできない - ゲーテまぁこのゲーテの名言は感性的に言いたいことはわかりますが、しかし、今回はそれは置いといて、「ほんとうの腹底」というものは一体何のか?というようなこと...
禅・瞑想・マインドフルネス

リーラ的宇宙 四層モデルで見る神の自己展開

インドの古い言葉、サンスクリット語で「リーラ(līlā)」は「遊び」や「戯れ」を意味します。ヒンドゥー教やインド哲学では、この世界そのものが「神の創造的な遊び」だと考えられることがあります。それは、何かの義務や必要に迫られてではなく、ただ自...
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近くて遠くにあるもの

男は水平線の向こうの世界(遠く)を見ている、女は目の前の貝殻(近く)を愛でる、みたいなことを石原さとみさんが言ったとか言わないとか、まぁその真意はよくわかりませんが、男は確かに遠くを見る傾向はあるかもしれないけれど、それとは話はズレますが、...
心理学総合

「中心」と「周縁」  「内」と「外」の循環構造

「8月」というのは「7月」と何かがガラッと大きく変わる感じが昔からあり、やはりそれは「歴史」の厚みが作用しているように思います。まず動画の紹介ですが、近現代史研究家の辻田真佐憲さんの「あの戦争」のテーマにおいて、「全体を見渡す」視点って、今...
心理学総合

「GPT-4oを返して!」現象とAIメンタルケアの光と闇

「AIの“ハルシネーション”」は事実誤認の比喩であり、創造的洞察や人文学的理解の豊かさと同義ではありません。AIモデルの「hallucination(不正確生成)」と人間の精神現象を同列に扱うことは、むしろ「人文知」というものを自ら貶めるだ...
心理学総合

スピ的陰謀論、仮説的アイデアと科学的・物理学的事実 

過去に、新興宗教の教義や精神世界をいろいろと分析したことがありますが、大方、今のスピ界隈ででてくる概念や思考パターンの多くは、過去のものを使いまわしているだけか、少し変化を加えているだけで、あまり新しくないですね。スピのインフルエンサーの認...
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