※ 私は精神世界・宗教などを完全否定するわけではなく、感性的な真実が本質的には一部存在しているとも感じています。
ですが私がこれらの世界から一定の距離を置いている理由は、精神世界・オカルト情報・陰謀論などには本来の精神性、宗教性、徳のある方々や聖人たちの心の豊かさのかけらも感じられないからです。
ブッダが生きていたら珍妙なオカルト情報などを弟子に必死に勧めるでしょうか?キリストが弟子に電磁場攻撃だ人工地震だと熱弁して騒ぐでしょうか?老子や荘子が、集団ストーカーやら思考盗聴などをわめきたてるでしょうか?
宇宙人だのアセンションだのアガルタだの生き霊だの、思い込みで語る前に、本来の精神性、宗教性、徳の意味を今一度よく考え、そんなどうでもよいことに囚われている精神性の低さ、霊性の低さ、心の貧弱さ、それを感じて欲しいところです。
例えばインディアンのようなシャーマンは超感覚世界を有していますが、大自然にシッカリ根付いて暮らしています。彼等は大地・地上の厳しさを体で知りながら、それを愛して逞しく生きています。その上で自然に根ざした超感覚世界を融合させているのです。
そういうものと、安易な現代的シャーマニズムなどを同一視することは出来ません。
病的な被害妄想・認知の歪みを加速させる3つの罠
必ずしもすべてが「統合失調症」とは考えませんが、統合失調症「的」な状態にあると思われる人々の陥りやすい罠、精神世界・オカルト情報・陰謀論に刺激された場合におこる現象を書いておきましょう。
罠3.統合失調症「的」人々は宗教的妄想による過剰な自我肥大の状態になりやすい
罠3に関しては双極性障害「的」な人も見受けられますが、
障害にかかわらず一般の方でも一時的な盲信状態や思い込みは多かれ少なかれあったり、他の心・精神のバランス異常や過度なストレスによっても幻覚や認知のズレを生じさせたりすることもあれば、
「悪意ある他者」や「悪意はないが真っ赤な嘘」に騙されることはありますが、「心・精神のバランスが大きく崩れている状態」ではその度合いがより極端化したり深くなりやすい傾向性がある、ということですね。
具体的症例
複数人の対話幻聴 自分への批判幻聴
周りは本人と無関係にそれぞれ活動しているし、悪意もなく特に意識さえもしていないが、本人はみんなに悪意を持たれている、あるいは攻撃対象化されているという被害妄想に固執する。
身体被影響体験
誰も攻撃はしていないし命も狙っていないが、電磁波攻撃・盗聴・カメラ監視や抹殺計画を予定されていると思い込む。
思考化声 思考奪取 思考想伝播
「自分自身の思考・記憶・心の自己投影物」を「憑依・生霊・悪魔・テレパシー」などの「自分の外側からやってくる悪魔的な生命体の影響力」だと思い込んだり、思考盗聴・集団ストーカーをされていると思い込む。
妄想知覚 させられ体験
HAARP・人工地震・終末論・創価学会などの集団ストーカーを信じる。ユダヤ陰謀論・ロックフェラー・フリーメーソンなどの人類家畜化計画などを信じる。
「統合失調症とは?-幻覚・妄想だけでなく多彩な症状をあらわす病気」より引用・抜粋
統合失調症の患者さんは健常な方と比較して自我境界にすき間ができているという考え方があります。たとえば仮に自我を卵の殻だとすると、健常な方の卵の殻は固くて目に見える穴はあいていない状態ですが、統合失調症の患者さんのそれはところどころ穴があり、内側と外側が完全に仕切られてはいません。その結果、自分の中で起きていることと外で起きていることの区別がつきにくくなっている状態といえます。
そのため、統合失調症の患者さんは、実際にはないことを事実と信じ込んだり、自分の考えていることが周りの人に漏れていると感じたりします。このような状態は健常な方でも、疲れているときなどに経験したことがあるかもしれませんが、長く続く場合には病的な可能性があります。
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