社会心理学・社会学・人類学

心理学総合

ヒトのユニークスキル  呪術とリュトモス

マックス・ウェーバーの「価値自由」と「教壇禁欲」は、学問における重要な概念です。価値自由とは、学問的な研究や教育において、研究者や教育者が自分の価値観や信念を持ち込まず、客観的かつ中立的な立場を保つことを指します。ウェーバーは、学問の目的は...
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フランス革命とパリオリンピック

東京都知事選が何となくGANTZっぽい感じのカオスに思えたのですが、フランスのオリンピック開会式を見て、こっちの方がずっとGANTZっぽいなぁと感じました。しかしフランスのあの手の「過剰さ」って、一周回って実にありきたりで普通だなぁともおも...
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「関心領域」の多元性   

ゆらぎの幅が大きく、意外な角度から他者や物事を捉える狂人、変人、天才タイプは、「そういう見方があったのか」と面白く感じることが多いですが、フレームは誰しもが持ち、そしてフレーム同士にも権威による非対称性が生じている。闘争心が前に出過ぎる人は...
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露悪さという凡庸さ 東京都知事選と変化の兆し

まぁなんだか東京都知事選の一連の流れを見ていたら、東京はこのまま進んでいくとGANTZみたいな世界になっていくんじゃないかという感じもしなくもないですが(笑)、 カオスというか、なんとなくサイケデリックトランスな感じもしたので、関連動画を紹...
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学校化社会  言語から身体へ

前回の記事のつづき&補足です。前回から続くテーマですが、このテーマにおいて「入れ子構造、リカージョンの矛盾」とか、「パターナリズムへの反発」というのは個人的には重要なことではなく、ウエイトを置いてはいません。まぁそれは置いといて、リカージョ...
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第三者の審級と「心の中の半天狗」

ちょっと昔に「心の中の植松」みたいなことがSNSで言われていましたが、「植松的なもの」というのは「鬼的なもの」であって、鬼滅の刃の文脈でいうなら「首を叩き切られる側」。しかし「植松的な鬼」は雑魚鬼の次元なので上弦にはなれないでしょう。現実は...
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「原初と状態」とユマニスム

数年前に亡くなった文化人類学者のデビッド・グレーバーと、考古学者のデビッド・ウェングローによる著書「万物の黎明」は、人類学と考古学の視点から歴史を再解釈し、ヨーロッパ中心の歴史観を覆す新しい人類史です。たとえば幾つか挙げると、明治政府がプロ...
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消えゆくアジール  直接体験と非思量  

福田恆存の「一匹と九十九匹と」は、政治と文学の役割について深い洞察をしています。彼は、政治が救えない群れからはぐれた一匹の羊、つまり社会の枠組みから外れた個人のために文学が存在すると述べていますが、この比喩は、ルカによる福音書の一節に由来し...
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タウマゼインと「神の声」の喪失

ジュリアン・ジェインズ(アメリカの心理学者)は、彼の著書『神々の沈黙-意識の誕生と文明の興亡』で、意識の起源についての革新的な理論を提唱しました。彼は、意識の起源は約3000年前にさかのぼり、それ以前の人間は古代文明では人々が「二分心」とい...
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剛毅果断と事なかれ主義  「自分の頭で考える」とは?

Twitter(X)を見ていて感じるのは、やっぱりインテリ、学者、アカデミアのような人たちだけに任せていたら、社会はどんどんおかしくなる、ということですね。Twitter(X)の醍醐味、生命力は、市井の人の語りの多様さと、チャット形式のダイ...
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