社会心理学・社会学・人類学

心理学総合

言語ゲームの多元性

「論理と言葉は弱者のための武器」と巷では言われますが、強者はシンプルで感覚的な表現を用いることで、相手を圧倒し、議論を短時間で終わらせることができます。またこれは、複雑な議論を避け、感情的な反応を引き出すことで相手を制圧する戦略である場合も...
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相対主義のパラドックスと思想的レトリック

「わたし」の解釈は、社会によって構築された概念を前提に思考されるため、「わたし」及びその思考が構築されたものである以上は、社会への批判的視点も、その社会・文化の中で形成された概念や思考の枠組みを用いて行われます。「起源」ばかり問わないで:カ...
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「相手の身になって考える」とは?

「単純化された思考」は、様々な他者観において見られます。「性」に対してもそうですね。近代~現代というのは、「単純な思考の型が長い月日を経て幾度となく再解釈されながら複雑化した思考の流れにある」ともいえ、終わりなき脱構築の過程ともいえます。キ...
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排除アート化した「漂白化された社会」

障害を個人の問題として捉える「医学モデル」に対し、社会モデルは障害を社会的な文脈で理解しますが、社会の要請する能力の基準・バランスに達していないゆえに「生きづらさが(困難)」が生じ、そのレベルが「障害」といえるほどのレベルのため○○障害だと...
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「心の中の百条委員会」とグレーゾーン

よく「営業」の人で「嫌な感じの接客」をする人がいますが、「この接客の仕方では客が離れていくよね」というよくあるアレですが、「他者の嫌な接客」は見えても「自分のそれ」は見えていない、っていうのはごくありふれたものにもかかわらず、見落とされるこ...
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三体問題  クォンタム・セルフと「制度化された時間」

「受命(じゅめい)」「随命(ずいめい)」「遭命(そうめい)」は、中国の古代思想における運命の三つの側面を表す概念です。これらは「三命説」として知られています。受命: 人の寿命を指します。生まれながらにして定められた寿命のこと。随命: 因果応...
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「余剰」の喪失と「高級な嘘」

ジョセフ・ヒース 氏みたいな「言語性知能及び言語化の達人」は、ボクシングでいえばベンジャミン・ウィテカーみたいな磨き抜かれた技とセンスを感じます。ベンジャミン・ウィテカー最高です♪「余剰」の喪失と「高級な嘘」「推し活」という囲い込みの力学は...
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アメリカ大統領選  「実」と「虚」~創造的破壊へ

トランプ当選おめでとうございます。ところで、マカクザルには「選挙に負けた候補者のほうをじっと見つめる習性がある」とのことです、今回はハリスをじっと見つめていたのでしょうか。 ⇒ なぜかサルは選挙に負けた候補者のほうをじっと見つめる習性がある...
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ストゥルトゥス~自己への配慮~「真理を語る主体」へ

今回のテーマは、前回の記事の補足を含んだ内容になっています。「孤独と向き合う」などと、SNS等で有名な人とかが語ることがありますが、そういう人を観察していると、「理解のある彼君」どころか、それ以上に周囲の様々な助けに支えられているとても恵ま...
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「わからなさ」をわかろうとするための霊性

デリダは、言語が現実を直接反映するものではなく、常に解釈を必要とするものであり、そして書かれた言葉(エクリチュール)が音声言語(パロール)よりも重要であると考えました。エクリチュールは、読む人によって異なる解釈が可能です。これは、テキストが...
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