パーソナリティ(人格)障害

アダルトチルドレン(AC)・愛着障害

情報処理・認知処理の多元性と認知特性のタイプ

心の哲学を専門とする哲学者ジョン・サールは、「心的なものは物理的なものに因果的には還元可能で,存在論的には還元不可能」とします。 「心的なもの」である意識現象は、ニューロンやシナプスにおける神経生物学的なプロセスを原因として生じるため、因果...
パーソナリティ(人格)障害

遺伝と環境で見る気質・性格・パーソナリティ 

今回は個人的な生物学的因子とされている「遺伝と気質」と、ビッグ5とクロニンジャーの理論をまとめ、性格・パーソナリティの差異、それぞれの特徴、関連する心・精神の病理をテーマに考察しています。 また、今回の「環境」の力学に関しては、前回のテーマ...
アダルトチルドレン(AC)・愛着障害

内集団・外集団  ラベリング(レッテル貼り)の多元性

今回はラベリング(レッテル貼り)をテーマに「内集団・外集団」という概念、他の概念を含めてその多元性を考察し、主に「否定的作用」を中心に書いています。 内集団・外集団 アメリカの社会学者「ウィリアム・グラハム・サムナー」による内集団・外集団と...
アダルトチルドレン(AC)・愛着障害

承認飢餓ループと自己愛  承認欲求の悪用による支配と依存

老人だろうが若者だろうが子供だろうが大人だろうが、基本的な承認欲求は必要であり基本的な自己愛も大事です。 アスリートだって芸術家だって企業の社員だって、他者評価による承認欲求がモチベーションの基本的な原動力あるいはキッカケのひとつであること...
パーソナリティ(人格)障害

脳科学と人間性心理学   本能・欲求と自己実現の多元性

今日は「自己実現」をテーマに、脳科学と人間性心理学の角度から考察した記事を書いていますが、これは去年の続きで補足の意味で書いたものでもあります。 脳の本能 医学博士・脳神経外科医の林 成之 先生によれば「脳が持つ七つの本能」というものがあり...
パーソナリティ(人格)障害

「通り魔+ソシオパス」  全体対象関係と部分対象関係

今、世間では大阪で中一の二人の少年・少女が殺害された事件が連日報道されています。とても残酷なインパクトの強い事件ですし、二人の無邪気な少年・少女たちが無残に殺されてしまった、とても悲しい事件です。 この事件に関しては記事前半にサクッと本質的...
パーソナリティ(人格)障害

記憶・モニタリングと運動・情動・意欲・報酬の脳神経学的なメカニズム 

認知科学・脳科学のテーマのpart3です。part1、part2は下記リンクよりどうぞ。 part1    前頭葉(認知の進化と発達  再構築される心の現実) part2   心・精神のバランス異常(視床・視床下部・大脳辺縁系・島皮質) 今...
パーソナリティ(人格)障害

認知科学・脳科学で考察・検証する心・精神のバランス異常  

今回も認知科学・脳科学の続きで、「視床・視床下部」、「大脳辺縁系」を中心に、うつや強迫性障害や不安障害、その他の心・精神のバランス異常に関連する複合的なテーマで書いています。 前回の記事 ⇒ 認知科学・脳科学でみる認知の進化と発達  再構築...
パーソナリティ(人格)障害

認知科学・脳科学でみる認知の進化と発達  再構築される心の現実

今回より、「認知科学・脳科学・科学的心理学」を中心としたテーマで三回に分けて記事を書く予定ですが、 このテーマは一旦お休みしていた強迫性障害、そして鬱や発達障害、その他の心・精神のテーマも含んだ複合的な内容であるのと同時に、「禅・瞑想・マイ...
パーソナリティ(人格)障害

罪悪感と脳・自我の関係の科学的・脳科学的検証   善悪・精神病理と自己統合

「強迫性障害」のテーマで続いていますが、今日は二つの記事 を更新予定(タイムアウトの可能性もアリ)で、まず一つ目の 更新です。 一つ目は「強迫性障害」というよりも、「うつ」や神経症の精 神病理にも関連する「罪悪感」というものについて、科学的...