「心・精神の病気と健康の心理学」ブログでは、様々な心・精神の病気やそこから引き起こされるトラブル、そして、精神と肉体の健康とは一体何か? どのようにして人の心・精神は病み、そしてどのように治療し、どのようにそれは回復するのか?
このような複雑なテーマを、心理学のみならず、生物学、医学、そしてその他の様々な専門的見解や、当事者の体験、感性、直感的理解なども含めて総合的に見ていこうと思います。
ですが、心と生命の奥行きはとても深く、それは宇宙や地球、大自然の成り立ちと切っても切り離せないものです。そして生命・現象の全てが科学によって解き明かされているわけではありません。
生命の謎も含めて、多くの謎が解き明かされていない以上、科学的な見解が全てだと決めつける態度では、むしろその他の可能性を見落とすことになる場合もあるでしょう。
現代は鬱病や様々な精神病に溢れています。例えば、精神医学の専門用語で精神の病気の症状名の一部を書くと、統合失調症、解離障害、解離性同一性障害(多重人格)、パニック障害(PD)、社交不安障害、強迫性障害(強迫性神経症)、適応障害、鬱(うつ)病などなど、他にも様々な種類があります。
その他に、アダルトチルドレン(AC)などの非専門的な分類もありますが、ACは精神医学的な学術的な概念ではなく、「機能不全家族から生じてくる後天的な心・精神のバランス異常」として広く認められた概念であり、精神科医によっても、アダルトチルドレンを治療対象として捉える場合もあります。
また人格障害やサイコパスという概念もあります。性格診断などで、「こんな性格の人はサイコパスです!」とかよく見かけますが、そんな風に単純にある人物をサイコパス認定したり、一概に「決定的な悪人」というイメージでひとくくりに出来るかどうかは疑問ですね。
集団心理がエスカレートして暴走すると魔女狩り的な社会的迫害・イジメなどに向かうことはよくあります。部分だけを誇張したそのような一方的な決めつけがこれらの精神病質と認定された人々に対して向けられた結果、
実際に過去に行われたロボトミー手術のような、逸脱した医療的な強行措置と人権侵害を引き起こしたのです。
サイコパスに関しては、以下の動画が非常に面白いですね。参考にどうぞ。⇒ ジョン・ロンスン 「サイコパス・テストへの奇妙なこたえ」
そして日本や世界における 犯罪は多種多様化し、組織犯罪や性犯罪のような昔から存在した犯罪もあれば、現代に特有と思われる犯罪もあり、犯罪心理も多種多様化しています。
犯罪心理に関しては、犯罪統計や犯罪心理学の発展によって、様々な角度からの具体的分析が進められていますが、やはりここでも「人間の心・精神」の全体像を立体的に見つつ、そして同時に、個々の人間存在を深く掘り下げて見ていかなくては、辿りつけないと感じます。
以上のことを踏まえて、当ブログでは科学的なアプローチだけでなく様々な角度から、人間心理の本質を探究していこうと思います。
幾つかの記事で私は「社会問題」を提起し、凝縮的な主張はしていますが、自分が一番正しいとか、完全な人間だとか、全くそうは思ってはいません。私は問題だらけの人間であり、ただの一市民であり日本人です。
ですが、私の主張は単に私個人からのみ独断的に生まれたものではなく、ある種のマイノリティーたちにとって共感するところが少なからずあるテーマ・内容であることを、経験的に理解した上で主張しています。
実生活においてリアルな体験、観察や検証、そして「様々な意見交換や書籍や専門家たちとの対話」などにおいてある程度は客観的に検証していることなので、1マイノリティーの意見として「そういう見方もあるか」、と参考にしてもらえればそれでよいです。
コメントや個人的な質問への応答について
今現在、使える時間とエネルギーに限りがあり記事を書くことだけでかなりオーバーワークになっているような状態ですので、基本的に個人的な質問への応答や議論などのやり取りはしていません。
「一定の傾向性のある問いかけ」の場合は「記事で応える」ようにしています。(中にはお応えできない内容もありますが。)
このブログは長期目線のブログで、コンテンツや方向性もまた大きく変わる可能性がある途中の試行錯誤の段階で、徐々にゆっくりコンテンツを厚く深くしてく予定です。
このようなサイトを立ち上げようと思った理由・経緯 プロフィールを御覧ください。
補足記事
◆ 「感じること」と「分析する事」「定義」「直感」はどちらも大切
◆ 世界の見つめ方part1 「社会問題」はそれ自体で存在するか?社会構築主義VS本質主義