パワハラと同調圧力の心理  一般人のネガティブな闘争原理と支配欲求

 

人格障害とまではいかなくても、一般人のネガティブな闘争原理と支配欲求が過剰に現れる時、それは重度の人格障害者が与える破壊的影響力を超えることはしばしばあります。

そしてよく観察するならば、職場や地域社会、学校などの狭いコミュニティの中では、パワハラ及び同調圧力の原理がアチコチで働いていることを感じることでしょう。

それはわかりやすいイジメとなったり、もっと巧妙なネガティブな闘争や支配欲求であったり、様々な「表の顔」をもってはいますが、

実際のところ、子供のイジメや「みんなと同じでなければならない」という同調圧力などは、大人に比べればずっとシンプルでわかりやすいものです。

子供の様々な言動は、否定的なものであれ肯定的なものであれ、それ等は全て大人達がしている事・社会の在り方の素直な投影に他なりません。

「パワハラ」は4種類存在しますね。 以下にまとめてみました。

 

1.体育会系・伝統型

パワハラをしている人間も上からパワハラされいる、あるいはされてきた過去がある。 そのような部下への教育指導が本人にとってもたり前、あるいは、することもされることも慣れている感覚であり、伝統方針のようになっている。 いわゆる「型」としてそうするのでって、心に底意地の悪さや憎しみがメインにあってそうやっているのでないタイプの人。(昔の人はこのタイプが多い。)

 

2. 純粋に権力志向型

とにかく下の人を従わせないと気が済まないタイプで、人や物事を支配する事が本人の自己拡大欲求のために重要なことになっいる。権力志向型の自己実現の目的のために行動をするタイプの人。

いわゆる準サイコパス的な存在で、自己拡大欲求を満たすためなら下のがどうなろうが痛くも痒くも無く、むしろ権力的感覚の痛快さすら味わっている。

 

3. ストレス発散型 

人生や現在の状況が上手くいってないためのストレスを、弱い立場のものへぶつけることで発散しているタイプ。多くの場合本人ストレス発散のつもりはなく、

適切な対応・指導などと思ってそうしてが、既に慢性的なストレスによって過剰な怒りや言動が当たり前になっいる事には気づいていない。(おそらくこのタイプが一番多い。)

 

4. 姑・お局型

このタイプは女性に多く「境界性パーソナリティ障害」近いタイプ。仕事のストレスやわかりやすい人生のストレス原因からの怒だけでもなく、伝統型でもなく、準サイコパス的でもない。行動の原理にもっと根が深い別の心の問題が同時に存在するためにわかりづらい。

 

【 追記 】– ここから – 

のタイプはまぁわかりやすいと思います。精神構造がわかりにくいのは2、3、4のタイプです。1、2、3のタイプに関しては以下の外部サイト記事で実例が書かれていますので紹介します。

部下を潰しながら出世する「クラッシャー上司」の実態

リアル感が良く伝わる記事です。の記事では「クラッシャー上司」と言う表現でA・B・Cの3タイプにわけていますが、Cタイプが2のタイプですね。Bは3のタイプに多く、Aはのタイプがが多いでしょう。

とはいえもっと細かく見れば、混合型のグレーなタイプや、強迫性人格障害、自己愛性人格障害などのパーソナリティ障害なども一定数含まれている可能性もあるでしょう。

【 追記 】- ここまで – 

今回は、4. 姑・お局型の「境界性パーソナリティ障害」にも近いタイプに見られるパワハラ的な同調圧力の心理をテーマに書いていこうと思います。

この手の人には「投影性同一視」という自己防衛がとても強く働いています。これは心理学、精神分析では「防衛機制」といいますが、

防衛機制」というのは「自分が傷つくことから自分を守ろうとする」、あるいは「自分の安定状態を維持しようとする心の仕組み」のことです。

「防衛機制」には、抑圧  同一視  投影  退行  反動形成  置換  昇華  分離  逃避  合理化  補償 などがありますが、姑・お局型の場合は「同一視 置き換え 投影 合理化」がメインに組み合わさっていますね。

もちろん、 ストレス発散型の人でも重症になれば「同一視  置き換え  投影合理化」が強く働く状態にはなるのですが、この場合は慢性ストレスが弱まれば機嫌も自然に良くなるので、もっと単純です。

根の深さ・わかりにくさという点で、 姑・お局型がやはり特徴的なんですね。

これはどういう防衛機制の状態になるかというと「他人に投影した自己愛と自己嫌悪によって自己を正当化している状態」になりま す。

つまり他人を自己の身代りのように利用し、他人という「身代り=自分」に向かって、自己愛的な賞賛をしたり、自己嫌悪からの敵意をぶつけたりするのです。

それをやられている相手の人は、実際はその人の身代りになっているのです。

そして、負の部分を投影した身代わりを非難することで自分自身を棚上げし「自分の中にある負の姿」を直視することから逃げているわけです。

そして「同一視 置き換え 投影 合理化」という自己防衛を理不尽な方法で使うことで、本人は「正しい側・優位な側」のままでいることが出来るわけです。

自分はあくまでも正しく、態度や姿勢、考え方が間違っているのは何もかも「身代り役の相手」の方なんだということになってしまうのです。

このような人が組織には必ず存在しますね。そしてこういう人は周りを巻き込んで場を仕切っていたりコントロールしたりしています。

このような人が否定的な同調圧力を行う時は、必ず少数意見の人や逆らう者に対して心理的なプレッシャーをかけて相手の態度の修正を求めてきます。

そのための手段はさまざまな方法があるけれど、物理的に危害を加えるというよりは、多数の意見に逆らっている「みんなの敵」のような状態に追い込んでいったり、屈辱感や孤立感を味あわせるだけでなく、

個人攻撃の印象操作のためにネガティブ・キャンペーンせっせと行い、最終的には集団から完全排除を暗黙の了解的に皆に迫る場合も多々あるんですね。

まぁこれ等は毒親鬼女、そしてマスコミとか政治家とか先鋭化した活動家等とかもよくやっていますが、現代社会の上部や親達の一部も、パワハラ的同調圧力の心理を巧妙に使っています。

そして社会上部の者達の場合は「境界性パーソナリティ障害」的「歪んだ人心操作の力」を心得た上で意識的に使っているわけで、さらに巧妙かもしれませんね。

これが大人がアチコチで実際にやっている日常行為の負の部分の一部でもあり、その一部の大人達から否定的影響力を強く受けた一部の子供達が「イジメを素直に真似して行う」わけで、社会・大人の負の投影に過ぎないんですね、本質的に。

このテーマに関連する内容で、社会学・精神医学・社会学社会心理学的に考察した記事を以下に紹介します。

コメント

  1. ノムラマサカツ より:

    ここまで掘り下げた事は無かったのですが、、、
    成るほどと、頷かされます。
    同調圧力を常に受ける側の立場で在る事が多く、また掛けて居ると早めに気が付く事が出来て居たと自負しているのですが、、、(そう言う空気にはなるべく早めに水を挿す。)
    其れは巧妙に連鎖の仕組みを、利用した管理者(恐らくは元有能な同調圧力を掛けるパーツ?)からすれば、扱い辛いパーツで在った事に気が付けます。
    、、、それでも、そう言った管理の為のパーツに成り下がらなかった、事は、誇れますね。
     しかし、其れが、同調圧力を利用する管理者からすれば、もっとも嫌な存在なんだろうなと、気が付けます。

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