今回は「失恋・愛着・人間関係の苦しみの心理学」と「恋の歌と名言」がテーマです。先に「恋の歌と名言」を紹介します。その後に「失恋・愛着・人間関係の苦しみの心理学」をテーマに記事を書いています。
まず、普遍的だと感じる「恋愛関係に共通するルール」を紹介しますね。
「ずっと仲良し。長続きする恋愛関係に共通する10のルール」
1. 自分の幸福のための責任を負うのは自分自身である、とお互いが知っている
2. 相手を思い通りにコントロールしようとしたり、「直そう」としたりしない
3. バランスのとれた関係であること
4. 対立するときは正面衝突して解決する
5. お互いの気持ちが、正直かつオープンに共有されている
6. 自分を大切にするための時間を、それぞれが作り出している
7.自分のことよりも、ふたりの関係を積極的に優先させている
8. お互いが相手の全てに賛同できないことを理解し、受け入れている
9.ふたりの関係を本当に大切にしている
10. 一緒にいたいから一緒にいるだけ
引用元 ⇒ ずっと仲良し。長続きする恋愛関係に共通する10のルール
苦しくない失恋、別れの苦しみがあるとしたら、それは最初から恋愛ではない状態でしょう。
そして苦しみがあるとき、どうそれを乗り越えるか?は人それぞれです。
失恋や愛着に関する苦悩というものは、男女によって大まかな傾向の差異があったりしても、そして個々に見ていけば多元的なものでしょう。
しかし「どうすればいいか?」なんて面と向かって誰かに聞きたくなるような、オープンな気持ちにはなれないことも多いでしょう。
仮に良い方法を幾つか教えてもらったところで、脳というものはパソコンみたいにリセット機能がついてはいませんので、悪循環の心理のループが始まり、そしてそれを無理やり意志で抑え込んだら、今度は他の形で噴出してきます。
その「苦しみ」は自身が対処する以外に方法はないんです。とは言っても、幾つかのパターンがそこにはあります。そしてそのために役に立つ方法もあるわけなんですね。苦しみはいずれは通り過ぎます、そして苦しみを通じて私たちは「心とは何か?」を学ぶことが出来ます。
愛する勇気がある者には、かならず苦しむ勇気がある。(アントニー・トロロープ)
恋ってのは、それはもう、ため息と涙でできたものですよ。(シェイクスピア)
愛してその人を得ることは最上である・・・ 愛してその人を失うことはその次によい。 (ウィリアム・M・サッカレー)
愛する事を教えてくれたあなた。今度は忘れる事を教えて 下さい。 (アイリス・マードック)
どんな悲しみに出会っても、それでも人生は生きるに値する。(村山由佳)
二人の人間が愛し合えば、ハッピーエンドはあり得ない。(アーネスト・ヘミングウェイ)
もはや愛してくれない人を愛するのは辛いことだ。 けれども、自分から愛していない人に愛されるほうがもっと不愉快だ。(ジョルジュ・クールトリーヌ)
夜になって星が輝き始めるのは、悲しみが我々に真実を示してくれるのに似ている。 (ベイリー)
病名は愛だった / 天月×96猫 【歌ってみた】
一生涯ひとりの異性を愛することは、一本の蝋燭が生涯燃える ことと同じである。 (トルストイ)
恋はその始まりがいつも美しすぎる。結末が決して良くないの も無理からぬことだ。 (ドーマ)
彼女たちが私たちを愛しているとき、 彼女たちが愛しているの は本当は私たちではない。 しかし、ある朝、彼女たちがもはや 愛さなくなるのは、 確かに私たちである。 (ジェラルディ)
時は悲しみと口論の傷を癒す。人はみな変わる。過去の自分は もはや現在の自分ではない。 悩む者も悩ます者も、時がたて ば別人になる。(パスカル)
待ち合わせ/ハンバートハンバート
愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。(ドストエフスキー)
人は人に捨てられたりなんかしない。自分が自分を捨てることしかできないよ。 (よしもとばなな)
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、 強烈であるべき恋の自然に反している。(モンテーニュ)
阿部芙蓉美 / 開け放つ窓
失恋・愛着の苦しみの心理学
人によって失恋後の反応、過ごし方はかなり異なりますね。目の前が真っ暗になり取り残された深い悲しみに陥る状態が長く続く人や自暴自棄になる人もいれば、落ち着いた人もいます。
失恋だけでなく、他の深い人間関係、例えば親子関係での愛着の歪みや依存の対処法でも、本質的にはよく似ていますね。
失恋の苦しみ・ストレスへの対処の仕方としては、例えばよく目にするのが、未練型対処、拒絶型対処、回避型対処という三つの対処法です。
さらに心理学的に分析すると「未練型対処」「拒絶型対処」というのは外から見ると一見正反対の言動に見えますが、本質的に「執着・囚われ」をベースにした裏表の反応です。
だから同じなんですね、そしてなかなか思うように気持ちの整理がつかないわけです。失恋によって自殺する人や、うつになる人がいますが、
それは未練型対処・拒絶型対処の場合「愛着・囚われ」の強さに比例した否定反応 =「失意・怒り・嫌悪の情」が生じますので、その処理が上手くいかない時に問題が出てくるわけです。
そしてここから抜け出すのに一番早いのが回避型対処ですが、つまり「終わった現実・変化した現実」をそのまま受け入れ、そして「忘れる」ということが解決において一番自身が楽で最速な方法です。
ところがこれが親子のような無意識レベルに及ぶ関係性のように、長期間に渡り共依存の原理を含んでいる関係の場合や、相手に深く同化している心の状態であるほど、そう簡単にはいかないものです。
男女の恋愛の場合もそうですね。「失意・怒り・嫌悪の情」+「依存」での泥沼と化すわけです。
まず、悲しみが深い時は思いっきり泣いてください。あなたの心のストレスを抑え込んだり、八つ当たりして自他を傷つけるのではなく、その負のエネルギーを外に投げ捨ててください。
どうにもならない衝動が体から湧き出てくる時は、マラソンで走ったり、他のトレーニングや運動でもいいですから、バシバシとエネルギーを外に開放して出してください。閉じ込めてはいけません。それは結局は相手に向かうか自身に向かうからです。
例えば毒親の場合でも、家を出て生活を自立させた後も「執着・囚われ」をベースにした裏表の反応である未練型対処・拒絶型対処をしている人もいますが、
解決において一番自身が楽で最速な方法であるなら、この場合もやはり「回避型対処」が有効なわけですね。ですが親子関係というものは恋愛以上に深く長く続くものであり、簡単に忘れられるようなものではありません。
しかも恋愛であれば、「次の対象」に乗り換えるという、特に女性が得意とする切り替え方法もありますが、親子関係には基本的に「次」はありません。
また不器用な人や全くモテない人は、そんなスグに他の相手など見つけられません。相性だってあるでしょう。
「回避型対処」が出来ずに自殺まで考えてしまう人の場合、「自分に問題がある」と未練型対処で自責の念がエスカレートして抑鬱状態に偏る傾向がありますが、
「愛着・囚われ」から生じる否定反応での自責の念というものは、相手に対する否定の感情=他責の念を自身の内側に向けている姿であり、解放できずにいる怒りと嫌悪がナイフのように自身をえぐるわけですね。
「回避型対処」というのは若い人や若い時期の恋愛にはオススメでも、年齢が高い人や回避が難しい関係によっては「回避型対処」では上手く対応できない現実も実際にあるでしょう。
そういう人にオススメなのが、前に紹介したマインドフルネスですね。マインドフルネスは心・精神の病の対処だけでなく、一般の方の心理ストレス全般の対処法ともなるからです。
コメント