今日は宇宙論から見た「意識と無意識」をテーマに書いてみましょう。私は科学は子供の頃から自然に好きになり、その手の本は読んでました。特に理論物理学と生物学は好きでした。
存在とは何か?生命とは何か?という問いかけは「心・精神」があるからこそなされるものであり、そしてこの根源的な問いは古来から人間がずっと行ってきた自然で普遍的な問いでもあるんですね。
だからたまにマクロな視点で物事を見てみるというのも良いと思います。ですが「科学」のことは素人やオカルト信者の歪んだ知識じゃなく、出来るだけ科学者、専門書等からダイレクトに学んで下さいね。
まぁ私も補足的なことや、「心・精神の病気と健康」のテーマに関連する自身の見解は書きますが、私の感性で書いていることに関しては参考程度に読んでください。
出来るだけ科学者本人が書いた論文や、その道の専門家の書いた参考記事や動画を紹介して、専門的な知識がそのまま伝わるように記事を構成していますので、参考として、あるいは基礎的な専門情報の収集などにお役立て下さい。
ホログラフィー原理
それではここでアメリカの物理学者のブライアン・グリーンのTED動画の紹介です。彼の専門は素粒子論とくに超弦理論ですが「宇宙はひとつしか存在しないのか?」というテーマに踏み込んでいます。
これはスピ系の人だけでなく、一般の人も興味があるテーマだと思いますね。私自身は宇宙はひとつだとは思っていませんが、オカルトの霊的世界で言うところの「多次元」とは意味が違うために、混同を避けるために、敢えて分けて考えています。
ブライアン・グリーン「宇宙はひとつしか存在しないのか?」
「重力のホログラフィー」は超弦理論から生まれた理論ですが、この理論をとてもわかりやすく説明している日本の物理学者に「大栗 博司」博士がいます。専門は素粒子論で、東京大学数物連携宇宙研究機構の主任研究員でカリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授をされている方です。
博士は、場の量子論や超弦理論の深い数学的構造を発見し、これらの理論を素粒子物理学や宇宙物理学・宇宙論の基礎的問題に応用するための新しい理論的手法を開発しています。
特にトポロジカルな弦理論を発展させ、これによってブラックホールの量子力学的性質を解明した。また、2次元の共形場の理論、カラビ-ヤウ多様体上のDブレーン、AdS/CFT対応、超対称性を持つ場の量子論の性質と超弦理論との関係などについても基礎的な貢献をしています。
大栗 博司博士による初心者にもわかりやすい「重力のホログラフィー」の説明PDFを以下に紹介しますので参考にどうぞ。
大栗 博司博士のPDFをもうひとつ紹介しておきます。
PDF 宇宙の数学とは何か
次は、物理学者 福嶋 健二さん(慶應義塾大学准教授 理学博士)の動画を紹介しますね。基本的な素粒子の「標準模型」の理論をわかりやすく説明しています。 ※この動画の後で紹介している記事やPDFを理解するための予備知識としてもお役立て下さい。
物質の構成要素をよりミクロスケールへと分解していくと、最終的には素粒子と呼ばれる
基本構成要素にいきつきます。 今日では素粒子の「標準模型」と呼ばれる理論が確立し、 「重力相互作用」を除く全ての相互作用、すなわち「電磁相互作用」「弱い相互作用」「
強い相互作用」を標準模型によって理解することができます。 福嶋健二研究室では、標準模型、特に量子色力学と呼ばれる理
論で記述される「強い相互作用」の理論研究を行なっています。
クォーク・グルーオン・プラズマと超弦理論に関しては以下の二つのPDFを参考に紹介しますね。専門用語は多いですが、基本的な知識だけですので、それほど難しくはありません。
まぁ初心者さんで今は全く内容が理解できない場合でも、何度か見聞きするうちに段々わかってきたりするものです。理論物理学の基本的な部分の全体像を大体つかんでおくだけでも、基礎知識は参考になりますよ。
「世界最大のシミュレーションでダークマターの正体にせまる」より引用抜粋
宇宙には、普段われわれが目にする物質のほかに、質量にして5倍ほどのダークマターが存在します。ダークマターの重力進化を解明することは、宇宙の形成過程を明らかにすることにつながります。
筑波大学計算科学研究センターの石山智明研究員を中心とする研究グループは、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を用いて、約2兆個のダークマター粒子の重力進化の計算に成功しました。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
世界最大のシミュレーションでダークマターの正体にせまる
「ダークマター」に関してはまだ科学ではハッキリと正体はつかめてはいませんが、観測できないものが観測できるもの以上に存在する、というこの構造は、意識と無意識の関係にも当てはまりますね。そして以下に紹介の記事も仮説段階ですが、面白い考察だとは思います。
「ダークマターの正体を説明する画期的理論」 より引用抜粋
ノルウェー・オスロ大学の素粒子物理学のリーダー的存在であり、今回のモデルを発表した研究チームのAre Raklev准教授は、次のように話す。
「宇宙にどれほどのダークマターが存在するのかを計算できても、ダークマターの実体についてはほとんど知られていません。
ダークマターを構成する粒子は、粒子1個の質量が大きいか、あるいはひじょうに膨大な個数で存在するかのどちらかのはずです。
ニュートリノは、ダークマターとしての必要条件の満たしますが、1つだけ厄介な点があります。質量がはるかに小さすぎるのです」。
Raklevさんは、ダークマターがニュートリノである可能性を否定し、ダークマターがほぼグラビティーノから構成されていると断言している。
物質と力の間に未知の対称性があるという「超対称性」仮説によると、電子やクォークなどすべての粒子には、それぞれに対応する重い粒子(超対称性パートナー)が存在すると考えられている。
重力を伝達するとされる仮想粒子グラビトン(重力子)の超対称性パートナーが、ダークマター候補のグラビティーノだ。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)引用元⇒ ダークマターの正体を説明する画期的理論
「意識と無意識」と宇宙の関係性
ここからは「感性的」な話です。以前にこのブログ記事で、人の無意識は繋がっている、そして大自然とも繋がっていると書きました。
「大自然」という言葉の意味は「地球」だけではありません。「宇宙」も含んだマクロな自然界の意味です。つまりヒトの無意識は地球・宇宙ともリンクしているんですね。
人間とは異なる意味で地球も宇宙も「生きて」いると感じます。それは人間のような自我を持って認知しているという意味ではなくて、「無意識」という意味ですが、
「意識」という表現を使ってしまうと混乱するかもしれませんが、実際は人間のような脳・神経的な感覚的な意識というのではなく全く質が違うものです。が、脳・神経的な感覚とも深い部分ではリンクしています。
顕在意識と無意識の関係は、宇宙の「織り込まれた次元・情報」の構造とリンクしているんです。遺伝子や身体の無意識領域も同じように。
こういう話が好きな人も多いようですが、こういう領域は人間意識を少しでも投影してしまうと、霊的幻影が生まれますので、あまり私はこういうことは詳しくは書きたくはないんですね。
霊的な実体験を書こうと思えば色々書けますが、私はそういう霊的な話はテーマに関わることを少し書く程度でしかなく、実際私が今までに体験した領域の全体の「百分の一」さえ書くことはしないでしょう。
(まぁ大まかに言えば、「十分の一」くらいはザックリ比喩的な表現であれば書いていこうとは思いますが、詳細な感覚の具体的表現は百分の一以下、という意味ですね。)
その領域のテーマを考察する場合は、「百分の一」くらいは体験談及びメカニズム考察のために書いていますが、私は普段、人と直接話す時に、霊的な意味合いの話はまずしないですね。
私はもっと大切なことや意味のあることを書きたいし話したいからです。それは「日常のこと」「現実のこと」「今生きている世界のこと」です。
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