「癒しスポット山陰編」の part1です。山陰は清涼で静かな海辺が多く、、時間の流れがゆっくり感じられる場所も多いです。
美しく自然豊かな場、文化的・芸術的な創造性溢れる場でボーっと過ごしたり、ゆっくり歩いて一日過ごすことで、生活空間の中ではなかなか抜け出せなかった悪想念や脳内ループが外れやすくなります。
刺激・干渉が多く、時間のスピードが速い闘争的な日常空間の中にあって、「否定的なバイアスがかかった心の弱った状態」に置かれているとき、人は「無意識的な自己関連付け」からなかなか抜け出せず、
思考がループ化しやすくなることがあります。そのような「硬直した心身」に対して、感覚・感性を通して「ゆらぎ」を与えてあげるわけですね。
悪想念 脳内ループを癒す
悪想念は繰り返せば繰り返すほど自ら脳内ループを強くし濃くさせ、その結果どんどん意識状態が負の方向へ悪化していきます。
怒りや嫌悪は防衛機能や表現として時に必要なものでもありますが、それが慢性化していると絶えずイライラ・ピリピリし、繰り返し嫌なことを思い出しては怒りや嫌悪が湧き、そうやって日々「記憶の生起と情動の結びつき」を強化していると、
やがてそれは負の形状記憶のようなものとなり、どんどんその悪循環の思考ループから抜けられなくなります。負の思考を自身の繰り返しの想念で強化しているわけですね。これは不安や恐怖も同じです。
そうなると現象もますます否定的なものになっていきます。そのことによってまた怒り嫌悪し、そして不安が強くなり恐怖し、負の思考をさらに強化して一体化しながら「負の雪だるま」を大きくしていくわけです。
そういう負のスパイラル状態にあるとき、「そこから抜け出そう」などと言われても、もうそれは本人にとって困難を極める要求になっているでしょう。
なので通常は「自我への囚われを一旦弱め癒しつつ、再びそれを強化して自己統合する」というのが負のスパイラル状態から抜けるための現実的な方向性でしょう。(これも簡単ではない場合もありますが。)
「内的分裂による葛藤状態・不調和の状態」から調和状態に戻す、ということですね。 まず、「悪想念」が心身を自ら苦しめることを理解しておきましょう。それに関連する過去記事を以下に紹介しておきます。
⇒「祈り・癒し」想念と心・幸福の関係を脳科学・認知科学で検証
「わかっちゃいるけど悪想念ループがどうしても止まらない」、という方にとって、そして心身を癒したい方にとっても、また「静かに内観したい方」にとっても、清浄でエネルギーの強い癒しスポットは心を落ち着ける良い効果があるでしょう。
今回は山陰編で、出雲大社・一畑薬師と温泉の紹介です。
◇ 出雲大社
伊勢神宮同様に言わずと知れた有名な神社です。ここの気も素晴らしいですね。明るく清らかで、大きく広がる感じが好きです。自然豊かで広いので、ゆっくりと過ごせる場所です。周囲の森も自然もとても綺麗な場所です。ここは他の神社と参拝方法が異なり「二拝四拍手一拝」が基本です。
⇒ 出雲大社御案内
日本の渚100選のひとつである「稲佐の浜」は出雲大社の近くにある日本海の海岸です。 『古事記』にも登場する神話の舞台である稲佐の浜の夕日はとても素晴らしいです。 ここは出雲大社から歩いて15分くらいです。
「Nimo5」さんのアップしたとても美しく風情のある「稲佐の浜の夕景」の動画を紹介しておきますね。
神社と言えば「大祓詞」です。私はお坊さんのお経はあまり聞きたいとは思わないのですが、「大祓詞」を神社でたまに聞いたりすると、何か意識がスッとしてきますね。清められる感覚があります。
◇ 一畑薬師
出雲大社から 約30km(車で40~50分ほど) 。一畑薬師教団の総本山で臨済宗の禅寺。標高200mの一畑山上にあります。 1,300段余りの石段(参道)も有名です。山頂には駐車場があり車でも行けます。
座禅・写経・食事作法なども教えてもらえます(有料)。
ここでは、以下の真言を唱えながら階段を上ります。
薬師真言 オンコロコロ センダリ マトウウギ ソワカ
十三仏真言とは、真言宗で勤行や法要の際に順に唱える十三の如来・菩薩・明王の真言。 真言宗の開祖は空海 (弘法大師)
一 不動明王 ノウマク・サマンダ・バザラダン・センダマカロシャダ・ソワタヤ・ ウンタラタ・カンマン
二 釈迦如来 ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク
三 文殊菩薩 オン・アラハシャ・ノウ
四 普賢菩薩 オン・サンマヤ・サトバン
五 地蔵菩薩 オン・カカカビ・サンマエイ・ソワカ
六 弥勒菩薩 オン・マイタレイヤ・ソワカ
七 薬師如来 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
八 観音菩薩 オン・アロリキャ・ソワカ
九 勢至菩薩 オン・サンザンザン・サク・ソワカ
十 阿弥陀如来 オン・アミリタ・テイセイ・カラ・ウン
十一 阿閦如来 オン・アキシュビヤ・ウン
十二 大日如来 オン・アビラ・ウンケン・バザラ・ダトバン
十三 虚空蔵菩薩 ノウボウ・アキャシャ・キャラバヤ・オン・アリキャ・マリボリ・ ソワカ
光明真言 オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン
私は過去に様々な真言の効果を試し検証してみたことはありますが、真言に効果があるかないかは意識状態によってもかなり変わるでしょう。基本的に真言は無理にやる必要はありません。特定の人にとっては効果の実感がかなりあるようですが、通常はプラセボ効果の一種でしょうね。
ですがプラセボ効果も使い方次第では心身に良い作用を与えるので、「思い込み」だからといって全てが無意味とは思いません。思い込みも使いようなので。
弘法大師も真言を物凄い回数唱え修行したのだから、お寺に来た時くらいは試しにやってみよう、というくらいのソフトな感じでいいんじゃないでしょうか。
日本の伝統仏教の基本知識については、以前このブログで紹介した岐阜大学名誉教授の小澤克彦 氏のサイト「神々の故郷とその神話・伝承を求めて」を紹介しておきます。⇒ 日本での仏教宗派と信仰形態
出雲大社から車で20分ほどのところに「割烹温泉ゆらり」があります。源泉かけ流しで泉質が良く湯力も強い温泉ですので紹介しておきます。詳細は下記リンクよりどうぞ。
温泉 天然温泉・源泉掛け流し
源泉地 当施設敷地内、地下1400メートル
源泉温度 54.6°C 毎分200リットル以上の湧出量
泉質 アルカリ性単純泉
効能 美肌効果・胃腸病・神経痛・冷え性・筋肉痛・関節痛・疲労回復・健康増進など
温泉施設 内湯・大露天風呂・サウナ・水風呂・壷湯・風呂付個室宴会場(瓶・檜・岩・樽)
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