過去に「アダルトチルドレン」の家族の役割のことを少し書いたのですが、 ( 参考⇒ アダルトチルドレン )今週は家族の役割、2・6・2の法則、社会での役割の相対性をテーマにしたいと思います。
今日はその序章ということで、掘り下げて書いてはいません。
無意識というものは、意識よりも速く反射的に行動選択をしています。そして無意識はスポンジのように周囲の情報を感受し吸収し反応してもいるのです。
「朱に交われは赤くなる」ということわざがあります。無意識下においてはまさにそういうことが起きているのですが、そこには個人差があり、大人と子供では大きく異なります。
「アダルトチルドレン」の家族の役割が生じるのは、大人⇒子供の無意識下の影響力による反応であり、人が無意識的で人格が未統合であればあるほど、転写はコピーのようになっていきますが、自律的な統合された人格が意識化されている場合は、転写はコピーのようにはいきません。自他境界がシッカリしているからです。
教育に素直さを求める理由と言うのも、素直な状態というのは抵抗している状態よりも転写を生じさせやすく、それは相手の干渉に対してより無防備で、ある種の無意識的な状態でもあるんですね。
だから素直な人の方が暗示や催眠などにかかりやすく、また強い念や意志を持つ他者に左右されやすいため、カルトや新興宗教などにも素直な人の方がより入りやすいんです。
企業戦士も素直なタイプが多いですね。宗教であれ企業であれ何らかのコミュニティーであれそれは生じます。つまり、「より強く大きい他者や組織の意志」が「自身の無意識」に転写され、自身の意志と同期させられるのです。
この状態は無意識下における支配された状態です。
それゆえに環境が良い場合は、素直な人ほど周りのプラス要素を自身に吸収して伸びますが、環境が悪い場合もまた素直な人ほど周りのマイナス要素を吸収して逆方向に突き進んでいきます。
そして人間は子供の頃はみんな素直で未統合状態です。だからこの時期の環境は無意識に最も大きな影響を与えるのです。
「素直さ」というものは成長していく過程では良い資質ではありますが、それは「環境の良さ」とセットでないと上手く生かされません。
そしていつまでもイエスマン状態だったり、特定の人物や組織や教義に同化したままでは結局、無意識的状態のままであると言えますね。
サラ=ジェイン・ブレイクモア:青年期の脳の不思議
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