「虚無を生むもの」と自我の病理

「虚無を生むもの」と自我の病理

自我は弱めるべき? 強めるべき? なくすべき?

今回は「社会的自我と個の自然自我」の補足記事です。 人は社会的動物なので、社会的自我と個の自然自我との調和の中で生きています。そのため「自我の弱さ」故に苦しむ場合もあれば「自我の強さ」故に苦しむ場合もあります。 ざっくりですが、社会的自我は...
「虚無を生むもの」と自我の病理

理性・知能至上主義と過剰な合理主義の生む「現代の虚無」

「虚無を生むもの」part5です。part1~part3までは「自我・思考」が生み出す「虚無」を見てきましたが、part4では「存在の虚無」へと入っていきました。 「存在の虚無」の続きは次回でするとして、今回は「自我・思考」が生み出す「虚無...
「虚無を生むもの」と自我の病理

存在のパラドックス 「存在の虚無」と 自我の恐怖  

「虚無を生むもの」part4です。part1~part3までは「自我・思考」が生み出す「虚無」を見てきました。part3でも書きましたが、それが「偽の虚無・偽の闇」です。つまり「自我・思考の虚無」ですね。 part3 ⇒「社会的自我」と「あ...
「虚無を生むもの」と自我の病理

「社会的自我」と「ありのまま」の病的な分離が生む「虚無」 

「虚無を生むものpart3」です。「虚無」というものを深く見ると、さらにその奥があります。前回までは、主に「社会の中に置かれた個の自我意識に生じる虚無の背景にある力学」を見てきました。 part2の記事⇒   ルサンチマンと虚無社会  ニー...
「虚無を生むもの」と自我の病理

虚無の詩  「私」と「生きて在るもの」

この記事は、虚無を生むものpart2の後半部に書いていたものですが、part2の記事が長すぎたので二つに分けました。 今回は虚無考察の参考として、私が十代の頃に、虚無なるものへ感じた思いを詩にした「虚無の詩」と、同じくその時期に考察したこと...
「虚無を生むもの」と自我の病理

ルサンチマンと虚無社会  ニーチェとフロム

虚無を生むものpart2です。段階的に「虚無」を考察していきますが、このテーマはまだ複数回続きます。虚無を生むものpart1(序章)では、感情バイアスをテーマにざっくりと書きました。⇒ 感情バイアス 虚無を生むものpart1 今回はルサンチ...
「虚無を生むもの」と自我の病理

感情バイアス 虚無を生むものと「幸福論」

久しぶりのブログ更新です。当ブログは緩やかに新しいテーマに移行している過程ですが、濃いテーマで再び書くことにしました。 「現代の影」にはいろいろな姿があります。その一つが「虚無」です。「虚無を生むもの」をテーマに複数回に分けて記事を書きます...
「虚無を生むもの」と自我の病理

発達心理学 子から老後へ向けての自己実現  情動・感情のメカニズム

自我同一性(アイデンティティ)という心理学的な概念は、E.H.エリクソンが提唱したもので、以下のE.H.エリクソンの段階的な発達理論の図はとても有名です。E.H.エリクソンの「人の発達課題」はフロイトの精神分析である「性的発達理論」に社会的...