今月1日に、「山車が登場する33の祭り」がユネスコ無形文化遺産に登録決定しました。これは日本に古くからある「神社の祭礼」です。
つまり「文化的アイデンティティーや芸術的創造性を与える」と世界でも正式に評価されたわけですが、「文化的アイデンティティー」というのは「ミーム」であり、そして「民族の芸術的多様性」は「創造性」の豊かさを表すわけですね。
「ミーム」にも様々なものがありますが、
「日本の自然と社会に調和したミーム」、そして豊かな創造性の昇華の形としての伝統、このような無形の財産が世界でも正式に高い評価を受けたことに嬉しさを感じます。
九州では以下の5つがユネスコ無形文化遺産に登録されました。
福岡県福岡市の「博多祇園山笠行事」福岡県北九州市の「戸畑祇園大山笠行事」、佐賀県唐津市の「唐津くんちの曳山行事」熊本県八代市の「八代妙見祭の神幸行事」大分県日田市の「日田祇園の曳山行事」。
九州のおすすめスポット
今回は山・森・草原・清流・海が美しい九州の自然の力と豊かな恵、昔から今なお続く文化をテーマに、九州のおすすめの自然&歴史スポットの紹介です。
私が過去に旅に行ったときに撮ったフォトや、関連動画・サイトなども紹介しています。
まず最初に紹介の「羅漢寺」・「両子寺」は、大分県の癒しと自然力そして文化と歴史のおすすめスポットです。
人が少ない時間帯(朝)に行くと、辺り一帯に立ち込める静寂と凛とした空気、そして自然の生命力ある造形美を感じ意識が澄んでくるのと同時に圧倒されます。
羅漢寺
羅漢寺(らかんじ)はリフトでも簡単に登れますので、高齢の方や足腰の弱い方、体力がない方なども登れますが、元気な方は徒歩で階段を登るコースがおすすめです。
静寂の中で歴史を感じる古い石の階段をゆっくりと歩くと心が落ち着きますね。この「石段参道」は夏目漱石や若山牧水も歩いた道です。
◇羅漢寺・両子寺(大分県)フォト5枚
2014年のNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」、あの天才軍師ゆかりの地の「大分県中津市」の耶馬渓町にある羅漢寺は、「日本三大五百羅漢」のひとつで曹洞宗の寺院です。
ここには3770体の石仏があり、大河ドラマ「黒田官兵衛」放送の2014年に国の重要文化財に指定されています。
付近は、「青の洞門」があり、また日本新三景のひとつで有名な「耶馬溪」があります。紅葉のシーズンは特に人が多いですね。「耶馬溪」は大きな岩壁がそびえ立つ場所なので深部に向かうほど日の光が遮られやすいです。
おすすめは紅葉シーズン外れの春~夏の晴れの日の午前中~午後の早い時間帯ですね。
両子寺
両子山の境内を含む森一帯の「国東半島両子山遊歩道」 は「森林浴の森日本100選」のひとつに選ばれた場所で、国東半島に暮らす人々の朴訥とした雰囲気と、自然と文化に魅せられて多くの工芸家・画家などが移住しています。
「両子寺ホームページ」 より引用抜粋
国東半島のほぼ中央に聳える両子山(721m)から放射状にくにさきの谷々は海岸へと広がり、約28谷を六つの里に分け、六郷と称し、この地に開かれた天台宗寺院全体を総称しして六郷満山と呼び、
奈良、平安・鎌倉の昔より、宇佐八幡〈全国八幡の総本社〉の庇護と影響の下に神仏習合の独特の寺院集団と信仰が形成され、往時には半島一帯に185の寺院、洞窟、僧坊、を含めて約八百の大小の堂、
また、石仏・石塔が、点在し、ほとけの里といわれる六郷満山仏教文化圏が開かれてきました。
爾来約1300年間の星霜、寺院の栄枯盛衰があれども、人々の素朴な信仰は連綿として今日まで継承され、仏像・野の石仏、石造物、諸民俗的伝承行事、そして恵まれた自然の環境の中にいにしえの素朴な息吹を感じることができます。
そしてほとんどの寺院の開基は仁聞(にんもん)菩薩、AD718年開創以来やがて1300年の節目を迎えんとしています。
≪両子寺の御案内≫
両子山の中腹に両子寺があります。六郷満山の中では中山本寺、すなわち山岳修行の根本道場に当たり、特に江戸期より六郷満山の総持院として全山を統括してきました。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元⇒ 両子寺ホームページ
「国東」に関連する外部サイト記事紹介
○ 関連過去記事 ⇒ 時間論 と死生観 「禅」という知恵の結晶
大分には素晴らしい温泉が沢山ありますが、その中で私が好きな温泉の中から二つの温泉をピックアップ紹介しておきます。
次は宮崎県の「青島神社」の紹介です。以下の6枚のフォトの中に神社の説明に関するものが3枚あり、そこに詳しく書いていますが、この青島は昔から霊地として一般の人の入島は許されていなかった場所です。
そして日本の美しい自然は、自然を大切にする古来からの神道文化が守ってきたわけです。それは創造的なミームであり同時に内外に調和した物語なんですね。
以前、関連するテーマで書いた過去記事があるので参考にどうぞ。⇒ 日本の美 日本の心 part1 自然と季節と神道文化
青島は聖域として保護されたために特異な自然の景観が残された場所です。特にこの島の奥にある「元宮」はアニミズム感が色濃く残る古代祭祀場の雰囲気があります。
「元宮」はビロウの原生林に囲まれた※御成道の先にあります。※ 「御成道」は大正天皇の御成りの際に整備され、それ以降も多くの御皇族が御参拝された場所でもあります。
◇青島神社(宮崎県)フォト6枚
次は宮崎・鹿児島の両県にまたがる「霧島連山 高千穂峰」「えびの高原」です。この辺りは過去に数回訪れ、山に登ったのは2回ですが、
ここは私の大好きな久住連山・阿蘇山にも勝るとも劣らない場所で、澄み切った空間・自然の輝き・視界の広がりが素晴らしいおすすめの場所です。
◇霧島・えびの高原(宮崎・鹿児島県)フォト4枚
「regatti18」さんのアップした動画を紹介です。この方は他にも空撮の動画をアップしていますが、どれも素晴らしいクオリティでです。
関連情報
○ 霧島市観光協会
○ 霧島の日帰り温泉、スーパー銭湯、旅館、ホテル、スパの割引クーポン、口コミを検索
次は「kama 」さんのアップした「えびの高原」の動画を紹介です。この方の空撮動画も非常に美しくクオリティ高いものばかりです。景色もさることながら野生動物が数多く生息する豊かな森は「森林浴の森日本100選」のひとつに選ばれています。
そして先に紹介の霧島連山と共に霧島錦江湾国立公園(日本最初の国立公園)の中にあります。
関連情報
次は瀬の元~大観峰~阿蘇のエリアですが、この辺りは今年大きな地震が襲った場所でもあります。
「ラピュタの道」は現在通行できませんが、大観峰は行けます。阿蘇山の方は草千里までは現在行けるようですが北側の仙酔峡にはまだ行けません。
◇ 瀬の元~阿蘇(熊本県) フォト6枚
阿蘇には有名な阿蘇神社だけでなく、国造神社という古き神社があります。人が少なくとても静かで清々しい場所です。
今年、地震後に阿蘇に訪れた際、ここにも立ち寄ったのですが、潰れた阿蘇神社と異なり大きな被害は殆ど見受けられなかったです。ここには樹齢2000年のご神木「手野の大杉」の幹と根が保存されています。
◇ 国作り神社・阿蘇神社・熊本城 フォト4枚
後、九州には綺麗な海・浜が沢山ありますが、その中で特に今回ピックアップ紹介するのが熊本の「天草」にある茂串海水浴場です。
以前、天草は小さなエリアだと思ってたんですが、実際に行ってみたら想像以上に大きなエリアで驚いたことがあります。山・森が深く原始的な生命力に満ち、清流も海も透明度が高く綺麗です。
次は2017年の世界文化遺産登録を目指す国内候補の「宗像大社」です。辺津宮・中津宮・沖津宮の3つの社をあわせた巨大な構造の神社、以下に神宿る島といわれる「沖の島」の動画を二つ紹介しています。
以下は「辺津宮」の高宮祭場と第二宮・第三宮のフォトです。高宮祭場は古代祭祀のアニミズム感がとてもよく残された雰囲気ある場所で、以前紹介した元伊勢「籠神社」の奥宮の真名井神社に似ていますね。
◇ 高宮祭場・第二宮・第三宮(福岡県)フォト2枚
「宗像大社 公式ホームページ 」 より引用抜粋
高宮祭場
宗像三女神の降臨地と伝えられています。 沖ノ島と並び我が国の祈りの原形を今に伝える全国でも数少ない古代祭場です。第二宮・第三宮
第二宮(ていにぐう)に沖津宮の田心姫神を、第三宮(ていさんぐう)に中津宮の湍津姫神をお祀りしています。伊勢神宮の第60回式年遷宮(昭和48年)に際し、特別に下賜された別宮の古殿を移築再建したものです。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元⇒ 宗像大社 公式ホームページ
次に、福岡のスポットしておすすめは、太宰府天満宮の近くにある「大宰府政庁跡」です。「跡」なので大きな空間が広がる場所です。真夏・真冬以外の晴れた日がいいですね。
ここは何かを見て楽しむ場所というより、視界が広く気持ちの良い場所なので、ゆっくり空を見ながら散歩を楽しんで、後はボーっとしたり、座って弁当を食べたりしてくつろぐ場所にいいですね。
ラストは福岡と大分にまたがる「英彦山」ですが、「英彦山」は中岳・北岳・南岳からなり、古代より神体山として信仰された霊山で、国指定重要文化財の奉幣殿があります。
またここは先に紹介の「耶馬渓」を含む耶馬日田英彦山国定公園の中にあり、英彦山は「森林浴の森日本100選」のひとつに選ばれた場所で、森林セラピーとして健康・保養の地としておすすめです。
ただこの山に行ったとき感じたのは、神体山といわれるような山に特有の神聖な気・清涼な気だけでなく、場所によっては「陰」がとても強く、そして生気が弱い枯れた場所もあり、
山全体で見ると場所によってかなりバラツキが大きいなぁと感じましたので、おすすめは「参拝登山のコース」です。
英彦山神宮は上津宮・中津宮・下津宮からなり、登山道の途中に下津宮・中津宮があり山頂に上津宮があります。つまり登山=参拝です。参道の入り口から山頂まではかなりの道のりなので、体力に自信のある方以外はおすすめできません。
なので、スロープカーで「奉弊殿」まで行き、そこから徒歩で「下津宮」あたりまでゆっくり登って英彦山の清々しい空気を満喫して戻る、というくらいが良さそうです。
○ 英彦山神宮
温泉ソムリエのぐっちさんの運営サイトでは、日本全国の「塩素等で消毒をしていない源泉かけ流しの温泉」が沢山紹介されています。
「人工的加工を施していない湧き出したままの生きている温泉」に浸かりたい方の参考として紹介しておきますね。 源泉かけ流し温泉リスト 九州編
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