体感的検証シリーズpart2は「パワーストーンのウソとホント」がテーマです。
霊能者やら占い師やらカルト新興宗教の連中が、2012年に世界の終末が来るだの、誰彼の前世や来世がどうだの、誰彼の霊がどうだの、リーディングだの、まぁ適当な数々のことを無責任に言い放ちながら、
そのくせ最も巨大な現象であった「東北大震災」ですら事前に正確に察知出来ていなかったことを思えば、いかにそういう人々がいい加減な存在なのかということがわかるでしょう。
そうではありつつも、霊能者やら占い師やオカルト関係者の全てがウソ八百とは私は思っていません。その表現の仕方や捉え方に根本的なズレは感じても、
「無意識の領域で起こること」を感性的に理解している人ならば、確かにある種の情報を感性的に捉えたものだろうと言えるような内容が、「霊的な話」の中には数多く含まれていることもあるからです。
ですが、「無意識が感性的に捉えたもの」に「霊的な情報への囚われによる思いこみ・錯覚」が投影されることで、せっかく感性が捉えたものをわざわざ大きく歪めてしまっていることも多いでしょう。
特殊な感性が非常に発達した人もいることを私は経験的に知っているわけですし、このブログでよく登場するユングも、精神科医でありつつ同時にそういう霊的な感性を持つ一人でもありました。
なのでパワーストーンも風水同様に、「盲信せず、いいとろは取り入れてほどほどに信じていればいい」と私は思うんですね。パワーストーンというものも民間のささやかな癒しのひとつ、というくらいの軽い感覚で良いと思います。
ではパワーストーンには何らかの効果はあるのか?と言えば、石というものは自然の産物であり、その色彩や結晶構造が美しいからこそ宝石・貴石は古来から多くの人を引き付け、そして高値で取引されてきたわけです。
ですが、ダイヤモンドにしろエメラルドにしろ、ちゃんとしたジュエリー販売店で、「これを身につければ恋愛運・金運がアップしますよ」とか「この石はあなたの霊的な進化に貢献します」とか「特殊な波動をこめた石です」とか言って売りつけてくる販売担当者がいたらどう思いますか?
あるいは、ジュエリー店で「安い貴石」に「霊的な意味合い」なんてものを付加して、何倍もの値段で売っていたらどうですか? ジュエリー店でそうされれば簡単に「この販売員・販売店はおかしい」とすぐ気づくことであっても、
霊能者やら占い師やらカルト新興宗教の連中の霊的世界観を聴かされ、そのオカルト情報が投影された目で石を見ると、何だか凄い「特殊な能力を秘めたもの」に思えてくるという確証バイアスが、「信じやすい人」にはどんどんかかってしまうわけですね。
ですがそういうものを抜きにしてみても、やっぱり宝石は綺麗な自然の結晶であることには変わりません。なので「美しい自然の芸術作品」という感覚のままでいいんじゃないですかね。
私も宝石・貴石には癒されますし、石を触ると何かエネルギーや波動のようなものを感じるとか言う人がたまにいますが、私もそうであり、特に立派な原石の場合ではピリピリと電気が走るくらいにハッキリと感じます。
2016/11 追加更新 – ここから –
脳科学者の澤口俊之氏によると、「水晶を握って温かくヒリヒリ感じる人は、大きな報酬を期待している」とのことですが、これはまぁ誰でも知っている「プラセボ効果」ですね、
そして「一般的には」これでOKだと思います。大概はそういうものですので。ところが、「ボスコヮンヌーン」 の遺跡のように、「それが水晶だと知らない状態・わからない状態」で「ある特定の石に女性が反応する」というようなケースがあります。
見た目的には他の石と変わらないような岩石っぽい石、でも不特定多数の女性が反応する特定の石を調べると、成分として水晶が多く含まれているんですね。
「これは水晶ですよ」とか「あの石にだけは効果ありますよ」とか、そういう条件付け・自己暗示などの心理誘導が先にない状態なわけですね。しかも不特定多数で。
私も体験が色々とあるんですが、これを詳細に書くとまた一部の思い込みの激しい読者さんに妙な影響を与えかねないのでバッサリと省略しますが、
「学者の常識」が全てではない、そして「感じる」とか「感じない」などの話しは結局「感性」の問題なので、現象によっては不可解なものが含まれていることがあり、何もかも「絶対○○だ」と短絡的に言えないということです。まぁ少しスピさんの感性の方にフォローしておきました。笑
今回のことに少し関連する記事を紹介しておきますね。(記事後半部)
⇒ HSPとエンパス 気質と性格タイプの遺伝と環境とレジリエンス
追加更新 – ここまで –
後、パワーストーンに特殊な力があるという前提で成り立つ「クリスタルヒーリング」なるものがありますが、宝石・貴石にある種の癒し効果やエネルギーようなものを「主観的なもの」としては私もそれなりに感じはします。
ですが「クリスタルヒーリング」の霊的世界観は、「変性意識状態で霊的観念が意識に投影された結果の幻想ビジョン」であり、その霊的観念というのは完全にニューエイジ系のオカルト概念です。
これは非科学的な上に客観的な要素や文化的な要素もあまりに貧弱であるため、積極的にはオススメは出来ません。ですが、レイキなどと同様にセラピストの能力次第では、変性意識での同調効果によるある種の癒し効果は期待できる可能性はあります。 参考PDF ⇒ 病いの身体とナラティヴ ―医療人類学の射程
とはいっても通常の場合、これは双方の深い同期が必要で、無意識に強力な「心身相関的な効果」を引き出すほどの作用が誰にでも生じるわけはなく、感性的な向き不向きがあります。
まぁ高いお金を払ってレイキやら何とかヒーリングなどしてもらうよりも、あなた自身が立禅のような基本的な気功をするか、大自然のパワースポットにでかけて自然の気を感じながらリフレッシュした後に源泉かけ流しの温泉にゆっくり浸かればそれで十分でしょう。
何故そう言えるの?って言えば、私はその手の感性が元々あるからそうハッキリ言えるんですね。ヘタに他者に「気を入れてもらう」ようなことはやめた方が良いですよ。そういうことしなくても他に方法はあるからです。
これは何が起きているかというと、精神世界的な用語で言うと「霊的なパイプ」からのエネルギーの流入なんですが、「霊的なパイプ」を心理学的に分析する記事はまた次回に詳細に書きます。
パワーストーンに話を戻しますが、もしどうしてもクリスタルや宝石・貴石にあなたが強く関心があり「石の癒し効果」を感じたいのであれば、まず以下の点を押さえて欲しいのです。
石は高い宝石でなければ癒し効果はないのか?というとそうではなく、また「ミネラルショップ」「ミネラルショー」などで比較的安い値段で手に入る原石や貴石類でも十分によく、あなたの気に入った石であればそれで十分です。
後、霊能者がエネルギーを込めたとか、そういう「霊的な意味合い」は石の癒しと何の関係もなく、「素の石」のままで十分です。いつも目につく綺麗な明るい場所に置いておくだけでよいです。
自然の芸術作品として、純粋に観賞物としてお楽しみください。それが一番健全で歪みのない自然美との感応を生み、それがそのまま癒しとなるでしょう。
私は宝石・貴石は好きですね。その色彩・形状・質感には地球と宇宙の壮大な運動を感じて感性やインスピレーションが高まるからです。
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