自己・パーソナリティの質(時間・空間)  癒しと調和の多元性

今回は、自己・パーソナリティの質(時間・空間)、癒しと調和の多元性がテーマです。今回は今まで使用した複数の概念をまとめているのと、その概念に基づいた個人的な考察、メモ的な内容がメインです。

記事後半では、PDF(論文)、他関連外部サイト、動画、書籍等を紹介しています。

 

意識の発達に関する別の理論として、スパイラル・ダイナミクス理論があります。

スパイラル・ダイナミクス理論は、人間の意識の発達段階を色で表し8つのレベルに分類しており、特に組織や社会の変化を理解するためのフレームワークとして利用されているものですが、

この理論はアメリカの心理学者であるクレア・W・グレイブス博士によって提唱され、その後ドン・ベック博士とクリス・コーワン博士によって発展しました。

以下に、その理論をテーブル形式で整理してしています。

 

ベージュ 存在の感覚 古代的-本能的な段階 基本的な生存活動に重点を置く
パープル 血族の精神 呪術的-アニミズム的な段階 部族的集団を形成し、自然との調和を重視
レッド 力のある神々 自己中心的な段階 勇敢で力強い、自己の欲求を追求
ブルー 真理の力 神話的秩序の段階 規範やルールに従い、秩序を重視
オレンジ 努力への意欲 科学的達成の段階 合理性と達成を追求し、個人主義が花開く
グリーン 人間らしい絆 感受性豊かな自己の段階 共同体主義と平等を重視し、多様性を受け入れる
イエロー しなやかな流れ 統合的な段階 柔軟性と包括性を持ち、システムを超えた視点を持つ
ターコイズ 全体の眺め ホリスティックな段階 地球全体の調和と統合を目指す

 

 

ここからは、身体的自己、自然自我、社会的自我の質の違いとまとめです。今回はこれに「人類的自我」を含めて考察。(社会的自我よりも大きな自己を表す概念)

 

➁ 自然自我の型と質主我:自然感情的、主観的な個の全体性の中心る自我で、「身体的自己」と「基層文化」に条件づけられている

➀と➁ ⇒ 「あるがまま」

➀ 身体的自己の型と質動物的・生命的な前意識で、遺伝・生理的差異(性差・健康状態)・発達過程(年齢)・自然界(気候・風土・食性)なに条けられている。

「あるがままとあるべきもの」の分離 ⇒自己分離 ⇒ 硬直性の自己統合

➁ 自然自我の型と質主我:自然感情的、主観的な個の全体性の中心る自我で、「身体的自己」と「基層文化」に条件づけられている

➀と➁ ⇒ 「あるがまま」

➃ 人類的自我社会的自我多様性に触れることで生じる、よ大きヒトの全体性としての自我)⇒ 多元的な自己統合の後に生じてくる自我

➂ 社会的自我の型と質客我:理性と分別、他者との関わりによってる。他者含む全体性の中心性となる自我で「時代・社会・組織づけられている)⇒ 「あるべきもの」

➃ 人類的自我社会的自我多様性に触れることで生じる、よ大きヒトの全体性としての自我)⇒ 多元的な自己統合の後に生じてくる自我

 

一元的 ⇐  身体的自己自然自我社会的自我人類的自我 ⇛ 多元的

 

社会的自我のタイプをABCDの四つに分けて考察しています。

➀ バランスの質:硬直(静的:固定安定型)柔軟(動的:変化安定型)

➁ 広がりの質:開放(外向的自己発展型) 閉鎖(内向的自己完結型)

 

開放性でバウンダリーが弱いタイプのHSPは、過剰適応が生じやすく外的干渉に大きく影響を受けるため、硬直性・緊張性が高まる傾向性、その反動で極端に過剰反応したりと不安定。

開放性,閉鎖性にはバウンダリーが弱いタイプ(主体性の未確立)とシッカリしているタイプ、言語性知能が優位(思考力は高いが共感能力・コミュ能力は低い)、非言語性知能が優位(感応・共感性は高いが言語表現力が低くコミュ能力が低い)がいる。

A 柔軟性+開放(流動的関係性の中で広がる⇒人類的自我へ向かう可能性)、

B 硬直性+閉鎖(固定的関係性に依存・完結⇒小さな社会的自我に完結=発展性がなく息苦しく過剰適応になりやすい。)

C 閉鎖性+柔軟(固定的関係性の中で意識は繋がり広がるが、コミュニティ内に止まる=井の中の蛙大海を知らず)

D 硬直性+開放(大きな変化や多様性に対応・適応出来ず、食い物にされたり非適応状態に陥る可能性もアリ。)

閉鎖性で非言語性知能が優位(感応・共感性は高いが言語表現力が低くコミュ能力が低い)タイプのHSPは、インプット側では空気を繊細に感じ取り読めているが、アウトプットでの表現が周囲と合わず上手く意思疎通出来ないため、適応障害になりやすい傾向。

その結果、空気に敏感すぎて空気奴隷となったり生きづらさを味わいすく、対人ストレスで鬱化へ向か傾向性。

開放性でバウンダリーが弱いタイプのHSPは、過剰適応が生じやすく外的干渉に大きく影響を受けるため、硬直性・緊張性が高まり、その反動で極端に過剰反応したりと不安定で、その結果、空気に敏感すぎて空気奴隷となったり生きづらさを味わいすく、対人ストレスで鬱化へ向か傾向性。

閉鎖性で言語性知能が優位(思考力は高いが共感能力・コミュ能力は低い)場合は、他者への本質的な共感性は低いためにHSP傾向は弱く、思考力のみで他に優越する傾向性。

 

以下は、モノクロニック= M、ポリクロニック= Pとして、これにAとBの社会的自我のタイプを加えて考察したものです。関連過去記事 ⇒ 現代日本の文化的時間と仕事・自我の関係 / 時間・空間とのズレ 

 

Aは全体性としての自己感を回復する際に、極端なP系時間(情動的逸脱のハレ)でバランスをとる傾向 ⇒ 分離的多元性へ向かう。

Bは全体性としての自己感を回復する際に、 極端なM系時間(認知的逸脱のハレ)でバランスをとる傾向 ⇒ 分離的一元性へ向かう。

AのハレはBのケであり、BのハレはAのケであり、その両極の二面性の姿は常軌を逸したものとして映るが、実はAをBが支え、BをAが支える共依存構造性をもっている。

 

基層文化から極端に分離化したP系信念 卑弥呼型(女性原理の分離肥大)

社会から極端に分離化したM系信念根本主義・原理主義型(男性原理の分離肥大)

卑弥呼型(女性原理信念)は原理主義タイプ(教条主義信者:強弁詭弁の宣伝屋)に支えられ、原理主義型(男性原理信念)は卑弥呼タイプ(女性原理信念・「陶酔的一体化」)に支えられている。

卑弥呼型カルト教祖、信者には言い訳・正当化・屁理屈ばかりの強弁詭弁者が多い。運悪く取り込まれた者達も、短期的に見ればその破壊性は原理主義ほどではない。

原理主義タイプは、破壊的で過剰にストイックで実行的で行動的である。修行内容・システムは歪んでいるが、行への取り組み姿勢はむしろ伝統宗教以上に生真面目である。

「本気で社会ぶっ壊したい心情に駆られている人」は、M系の原理主義型に惹かれる。まともな人で宗教性のある人は、卑弥呼型にも原理主義型にもハマらない。

 

中枢=M系(情報の一元的並列処理機能)末梢=P系多元的情報収集機能で環境情報を多元的に感受)、と設定して考えた場合、

現在は上部に「優れたM系」か「豊かなP系」がいて、中間~下部は「普通のM系とP系」という感じですね。この場合は、上部との組み合わせの相性・理解力でかなりバラツキが生まれます。

私が考える豊かな社会や組織は、「MP統合系」の人々が上部、中間に「豊かなP系」の人々いて下部に「普通のM系・P系」が働く社会であり、

この場合、P系(末梢)が中間の「豊かなP系」(感覚器官)を通して、トップの「MP統合系」(中枢)に伝わる多元的なボトムアップルートと、

トップの「MP統合系」の中枢の一元的指令を、中間の「豊かなP系」が多様性ある現場の隅々まで伝わるように循環させるトップダウンルートが生まれます。

 

◇ 関連外部サイト、動画、PDF(論文)等の紹介

 

多元化する若者の自己とアイデンティティ資本

 

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