今日は、「人体」を形作っている「細胞」に関するニュースと、動画を紹介します。
人体というものがどれだけ不思議で複雑な生命システムであるかを見ていると、生命の深遠さを感じずにはいれません。「人体」は未だに完全解明されたわけではなく謎が残っているんですね。それは小さな宇宙と言っても良いでしょう。
そして「人体」を抜きにして、ヒトの心も精神もないです。それではまず、最近に話題になった二つの発見ニュースを紹介します。
「日経プレスリリース」 より引用抜粋
「鳥取大、癌は容易に正常細胞や良性細胞へ変換できることを発見」
癌は、容易に正常細胞や良性細胞へ変換できる 単一のマイクロRNAの導入により ~抗癌治療や再生医療としての応用に期待~
【概要】 鳥取大学の研究グループ(代表:鳥取大学医学部病態解析医学講座薬物治療学分野 三浦典正 准教授)は、自身がクローニングしたRNA遺伝子の機能解析に従事している際、
この遺伝子に関連して発現変動する単一のマイクロRNAを悪性度の高い未分化癌に導入すると、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できることを、世界で初めて発見しました。
(中略)
このたった1つのRNA分子からなる製剤開発により、癌に対する有効な医薬品に応用できるものと期待されます。 本成果は、国際的科学誌である「Scientific Reports 誌」のオンライン版で平成26年1月24日に公開されました。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
「やっつける」「抑え付ける」、という従来のやり方ではなく、癌を正常細胞や良性細胞へ変換するというこの発想、最先端の技術面が凄いだけでなく、やはり「発想自体」が斬新ですね。
そして次は、今テレビで超話題のリケジョの小保方晴子さん。ノーベル賞を受賞した山中教授のiPS細胞とは全く違う方法で万能細胞の作製に成功。海外メディアも大きく取り上げ、英BBC(電子版)は「興奮するような驚きの発見。大変革」とするロンドン大教授。
ロンドン大教授もノーベル賞受賞者の山中教授も最初は素直に驚きつつも、小保方晴子さんの発表に対して「興味深い研究、重要な成果だ」と興奮気味に語っていましたね。
この時点では「嘘や不正」は発覚していないわけだから、権威が頭ごなしに否定するのではなく、ノーベル賞受賞ほどの人でも若い女性の斬新な発表を一旦は認める姿勢で受け入れるというのは、素晴らしい態度だと私は思いますね。
だからこそ残念です。「理研」は国がバックについた科学者集団ですので、今回の「論文盗用疑惑」や「再現性なし」などの指摘が意図的なものであり事実であるのならば、本人だけでなく、理研が恥をかく問題でしょう。
理研もそして彼女も科学者集団ですからね。特にあの手の実験は応用段階に移行する際に「再現性」がなければお話にならないわけで、論文などもデータとしてシッカリ残っているものなのだから、不正にパクればどうせ後でわかることです。
まだこれから先の長い若い科学者なのに、この先の科学者生命が完全に絶たれるようなことを自ら率先してするだろうか?という疑問はあります。
ですがまだ理研及び本人が何も語らないので、是か非かの真相を決めつけることはしたくはありません。事実の明確な確認・説明をシッカリとしてほしいところですね。
では記事のラストに、「細胞」という謎の領域の科学の解明の歴史を動画で振り返りましょう。
驚異の小空間「細胞」 ~大きく発展をとげた生命科学の10年~
コメント