心理学・人文学 総合

倫理のハイジャック 思想が「内集団の治外法権」へ変質する構造

「まったく乗れないのよね。「人は死んだらホトケになるというのは仏教ではない」みたいなの。日本に限らず、アジアのどこを見ても仏法は、「仏教は無我説を説くから霊魂を認めない」どうこうという言説では全く捉えきれない要素を豊穣に含み込む形態でしか存...
心理学・人文学 総合

なぜ人文系は「いらない」と言われるのか──信頼の喪失と制度の歪み

最近、「人文系はいらない」という議論を目にすることが増えました。こうした言説に対して、ただ防衛的になるのではなく、「なぜそう言われるのか」を考えること。その姿勢こそ、人文学の本質的な部分に通じるものがあります。とはいえ、そもそも「人文」が何...
心理学・人文学 総合

哲学なき臨床が生む支配──「問い」を取り戻すための哲学的実践

今回の記事は前編と後編に分かれています。後編 ➡  倫理のハイジャック  思想が「内集団の治外法権」へ変質する構造現代のポリコレやキャンセルカルチャー、そしてアイデンティティ政治の先鋭化には、レヴィナスが批判した「全体性」の論理がしばしば見...
社会心理学・社会学・人類学

知性の罠:標語から構造へ

『知性の罠』という本がある。賢い人ほど愚かな判断をするという現象の分析だ。ノーベル賞受賞者が陰謀論にハマる。ジョブズがスピリチュアル治療を選んで死ぬ。なぜか。知性が高いほど「自分の信じたいこと」を支持する論理を精緻に組み立てられるからだ。賢...
心理学・人文学 総合

「正しさ」の独占が終わるとき──「大衆は愚か」という神話

今回の選挙結果をめぐって、世論調査と一部評論家の語りが大きく食い違っています。このズレは、制度の構造だけでなく、公共圏のあり方そのものとも関わっています。まずは、選挙制度がどのような“構造的特徴”を持っているのかを確認しておきましょう。制度...
心理学・人文学 総合

実存は回復されない──制度の外側で起こる変容の哲学

SNS上で展開されている「政治」言説の質を見ていると、左派系アクティビズムやアカデミックフェミニズムはもちろん、人文アカデミア、知識人、アート界隈、オールドメディア、そして臨床心理系の一部までもが、きわめて似た構造的盲点を共有していることが...
心理学・人文学 総合

揺れ続ける知性と文化の呼吸

「自分が存在している市場が縮小トレンドにあると、日本終焉論を唱えるようになる」。たしかに日本でもテック業界には悲観論者はあまり見ない。そしてマスコミと大学に悲観論者が多いのは……。/ ITエンジニアが日本終焉論を論じない理由虚無主義と自分と...
心理学・人文学 総合

力による正義と文学の身体性—ポスト普遍主義的秩序の中で

今の世界は、結局のところ、価値や理念の名を借りた構造的な力の非対称によって動いています。「中立」「普遍」「法」「人権」といった語がどれほど唱えられようとも、その適用は「無地点」ではあり得ません。どの主体も必ず、自らの立脚点――フッサールがい...
心理学・人文学 総合

〈自国〉の不可避性と戦後日本の思想構造

今回は、戦後日本の左派・文化・思想の構造をみながら、なぜ特定の語りだけが「正しいものとして流通してきたのか」、「99匹の普遍」が不可視化してきたものを問う内容になっています。1.欧米と違って、日本では政界にほぼほぼ経済左派しか存在しない2....
心理学・人文学 総合

知の厚みと見えざる営み ― 制度・運動・生活の不可視な連鎖

奴隷制が悪いことで人類史の恥部であることは間違いないんですが、それが存在した時代、むしろそれは当時の「科学」によって「正しく合理的な制度である」ということが「実証的」に支えられていた制度だったんですよ。ここの視点を忘れると、本当によくわから...
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