「お一人さま」の心理学

 

このテーマで複数回に分けて書いていきますが、初回は現在増加中の「おひとりさま」への私の考え方を簡単に書いています。

 

よく「人は結婚して子供作ってそれが人として一番正しい」と力説する人がいます。「結婚せず子供を持たない人間は本当の幸福も心の拠り所もないし寂しくて不幸な人間の生き方だ」と決めつける人がいます。

本当にそうでしょうか? 確かに誰も結婚しなくなって子供を産まない育てないってなったら国も人類も滅びますからそれは大きな問題でしょうが、私は「人は結婚して子供作って育てることが人として一番正しい生き方」とは思っていません。

結婚や子孫を残すことを否定しているのではなく、家庭を作って子供を育ててというのもそれはそれで良いと思うし、結婚しても子供を持たずにあるとか、結婚をしないという生き方もそれはそれでありだと思っています。

「少子化」というものは、社会が高度に文明化されることの必然であって、「おひとりさまという生き方」が少子化を生み出しているのではないのです。社会が高度に文明化されることの必然として、「おひとりさまという生き方」が現れ、少子化になっていく。

だから「ヒトの自然」と「社会」の関係、つまりサピエンスと高度文明の関係性に「少子化」の根本の原因があり、そこをみなければ「少子化」なんて止めようもないものなんですね。

先進国以外の社会も、今後は世界全体が「少子化」に向かっていくでしょう。社会が高度に文明化されていく流れである以上はそれは避けられない。

だからそれに適応したシステム、あるいは「少子化」を補う技術や制度を更新していくしかないのです。

 

「お一人さま」といってもきっといろんなタイプがあると思います。望んでそうなったのか、望まなくてそうなったのかでは大きな違いがありますし、「ときどきお一人さま」なのか、「ずっとお一人さま」なのかでも違うでしょう。

一部の人がそんな生き方は認めないと否定的に言っても「お一人さま」は間違いなくこれからどんどん増え続けていくと私は考えています。

単に気楽だとか省エネ・ローコストとか、そういう事ばかりでは無くて、精神的なポジティブな意味で「お一人さま」という状況をもっと上手く活用できるのなら、「お一人さま」には今までにはない「希望」があるという部分も書いてみたいと思います。

今は「おひとりさま」でない人だって、いつか「おひとりさま」になる可能性って意外と高い確率であると思うんですね。カップルに別れが訪れるように、結婚している方でも離婚だってするかもしれません、老後だってどうなるかわかりません。

今は親しい知人や友人との関係があっても、大きな環境の変化や死別などによって、未来にあなたが「おひとりさま」になる可能性だってゼロではないんですよね。

「おひとりさま」のメンタルの心理学的な分析なども次回から書いていきますね。

「PRESIDENT Online」より引用抜粋

「50歳から始める「お一人さま」の幸せ満腹人生プラン」

50歳時点で1度も結婚したことのない人の割合を示す生涯未婚率は、女ともに上昇中。2010年の「厚生労働白書」では、30年には男性の涯未婚率が29.5%になると予測している。

約3人に1人の男性が独身のま50歳となるわけだ。加藤茶のように、その後結婚する可能性もないとは言えないが……。さらに離婚率も年々増加の一途。妻との死別も考えると、お一人さまの老後は既婚男性にとっても決して人ごとではない。
(中略)
また、妻を自宅に残して高級老人ホームに入り、そこから夜の銀座に「出勤」している70代男性もいた。妻との仲は冷え切っていて、妻に介護されることを全く期待していないのだ。

男の老後は、自宅で妻に看取られるだけではない時代が来ている。しかし、お一人さまで老後を過ごす場合、資金や住居など、いつからどんな準備をすればいいのだろうか。

シングル専門のFP、金子祐子氏は言う。「そもそも相談にくるのは8割が女性。シングル女性で一番老後が不安なのは30代なんです」という。40代は「離婚を視野に入れた奥さん」が多い。

一方、少数派のシングル男性たちは40代後半から。それも「親が倒れた」「父親が亡くなって母親と2人になった」など、リアルな現実が迫ってからやってくる。

– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)

引用元⇒ http://president.jp/articles/-/9350

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