創造性・能力の多層性と普通さ 

 

週末から来週前半はまた時間が全くとれなくなりそうなので、今日、明日続けて一気に記事を書きますが、今日はあまり時間に余裕がないので、簡単な補足記事だけ書いておきますね。

 

ところで今話題の芥川賞の「又吉さん」は本を2000冊も読んだようですが、読書好きはそのくらいは普通レベルでしょうね。専門家は何万冊とかザラですし、

 

私は雑学系なので何でも読むタイプで、もう累計だと多すぎて冊数など覚えていません。

 

でも「又吉さん」も「好きこそ物の上手なれ 」っていう見本ですね。クリエイティブ系「好き」と「努力」が結びつくことが大事なので、「好奇心」は馬鹿に出来ませんよ。

 

 

創造性の多層性と普通さ

 

ここ最近は主に「強迫性障害」の読者さんへの記事がメインテーマで記事を書いていますが、ひと段落ついたらまたテーマは変わっていきます。(前回・今回の記事は他のテーマも含んでいる補足記事です。

 

昨日はちょっとカオスな記事を書いたので(北斗の拳はちょっとやり過ぎでしたかね..)理解の混乱が生じていないか少し心配です。そこで今日は補足の記事を書いておきますね。

 

昨日紹介したテストですが、あれはIQテストとは異なります。⇒ 辞世の句  北斗の拳の心理学風解釈  カオスと創造性

 

昨日も少し書いたのですが、こういう単純なテストでは本来「人間の能力」は正確には計れないんですね。

 

私は順を追ってテーマを段階的に書いていますので、昨日は省いていますが、「ギフテッド系」の子供の場合は、むしろ一般の子供よりもテストの正解を出すのに時間がかかる場合があるんです。

 

つまりあのテストは「一般の子供」を基準にした創造性を試すもので、あのテストで早かった人は「普通の子供の創造性を持っているかもしれない」というくらいのことなんですね。

 

なので逆に10分以上時間がかかったあなた方の中にこそ本当の「天才」がいるかもしれません。あの程度の遊びで、決してしょげたりしないでくださいね 。

 

複雑に抽象思考する人」と「考えに囚われている人」は違います。ですがあのような単純テストでは同じような結果になる傾向があります。つまり見落とされるものが多いのです。

 

テストの「結果」の速さや遅さよりも、見落とされるものを考察出来るような頭の方が、現実的には「創造的」な脳の使い方なんです。私が伝えたかったところの本質はそこなので。

 

そして早かった人は、「知識」に「同化」せずに使いこなせる柔軟さがまだ残っている、と考えることも出来、そこを失わずバランスよくどんどん伸ばしていけばいいでしょう。

 

まぁそういう風にテストの意味をそれぞれが楽しく解釈してください、「スピード競争」をしているわけではないので。

 

私は児童期はあの手のテストは物凄く苦手で、支離滅裂な答えしか出せない変わった子のタイプでした。なので児童期はよく「馬鹿」と言われました。

 

私は30歳あたりでようやく普通レベルなんです(笑) それでも今はみなと仲良く元気に楽しく生きています。なのでみなさんはもっと自信を持ってください。

 

私は「IQテスト」や「身体能力」は平均よりも高かったにも拘わらず、精神障害系の凸凹人生に翻弄された過去を持っていますが、考えてみればこれ以上に愚かなことはあるでしょうか?何も使いこなせていなかったわけです。

 

つまり私の人生・心身の調和や幸福や自己実現に現実的に役立たてることが出来ていなかったわけです。それじゃ何の意味もないですよね。笑

 

だからたまに、最近の脳科学や心理学の方向性を批判することがあるのは、実体験からくる批判なのです。(本当は使い方次第では色々役にも立つんですが。)

 

私はこれといって言動に極端さも目立つ特徴も感じられない、「ごく普通のバランスの良い人々」から一番多くの本質を学んできました。

 

だからごく普通のバランスの良い人々が好きですし今は感謝すらしています。(^^) 私は「地に足の着いたごく普通のバランスの良い人々」の日常の言葉が好きなんですね。

 

私たちは何も奇抜なものや突拍子もない発想を基準にしなければ生きていけないわけではなく、人生の幸せにおいても心身の調和においても、必ずしもそういうものは必要ありません。

 

知識が少なく生活がシンプルで能力が目立たなくても、人はその人らしい幸せと味わい深い質の高い良き人生を送れるので、無理な努力は必要ないんですよ、という意味です。

 

凄く好きな事を探求・研究するのは全然良いですが、それは人に押し付けることではなく、優劣を競うようなものではなく、普通の人々にとって「知識」は、自身の役に立つ部分だけを必要な分だけ得て使っていけばそれでいいのですね。

 

普通の生活レベルの達成、そして普通に健康に生きていきたい、それがメインだと思います。そういう方は、人間として「現実、具体的なもの」を中心にして、一番自然に調和的に発達していくと私は思っています。

 

ですがギフテッド系を含め、障害を持つ方々や、その他、様々な面白い発想をする個性的な人々の生きづらさも理解してあげてほしいです。そういう人々もまた、ほとんどの方々は頑張って今を何とか生きているわけですので。

 

世間一般の見つめ方や情報が一方向に量的に質的に偏りすぎていると感じているから、私は敢えてそういう方々の良い部分を拾い、ちょくちょく書いて情報発信してもいるわけです。個性的な人々も応援しています。

 

体を壊さず、犯罪とかカルトみたいなものに巻き込まれないように注意しつつ、心のバランスを大きく崩さないよう、良いものを伸ばしていけばいいと思います。

 

◇ テンプル・グランディン: 世界はあらゆる頭脳を必要としている

子供の頃に自閉症と診断されたテンプル・グランディンが、彼女の脳の働き方について話します。彼女の“絵で考える”能力が、一般的な脳が見落としがちな問題の解決に役立つと言います。

世界は、自閉症の領域にあるとされる人たち-視覚型思考者、パターン型思考者、言語型思考者や全ての風変わりな天才達-を必要としていると訴えます。

 

 

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