今回は「歌・旋律の癒し」「詩・好きな言葉」のカテゴリー記事の更新で、「秋に聴きたくなる曲」の紹介と、昔書いた詩の紹介です。
アメリカのインディーロックバンド「ザ・ウォークメン (TheWalkmen)」のフロントマンHamilton Leithauser と、同じくアメリカのインディーロックバンド「ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)」の 旧メンバーだったRostam、
このデュオ「Hamilton Leithauser + Rostam」のデビューアルバム『I Had A Dream That You Were Mine』に収録の「In ABlack Out」が試聴音源として公開されていますが、
これが美しくも哀愁漂う楽曲で、Appleの新作携帯iPhone 7の世界CM曲に抜擢されていて、最近テレビでも流れていますね。
次に紹介の曲は十代の頃に聴いた 片桐麻美さんの「やわらかな心」というファーストアルバムの中で一番印象的なシンプルな曲。このアルバムは既に廃盤になっており、動画で見つけた時は嬉しかったです。
今聴いても新鮮で、 あの頃の空気までもそのまま蘇ってくるかのような、詩と旋律の瑞々しい生命力を感じます。
この時期の前後くらいから壊れ始めた過去の私の「人生の時間」は、まだ失われてはなく、その詩は今も残っています。
その時の「今」に宿っていた音・匂い・空気感、そして心が感じていたこと、それらの印象がひとつひとつ生きた詩として未だに宿り続けています。
それは「私の時間」であり「あなたの時間」ではありません。
ですが、「私」であれ「あなた」であれ、自他のそれぞれの意識の「時間との関係性」、それぞれの「過去・現在・未来」との関係性が、「今」の質を変化させる力のひとつであることは変わりません。
以下に紹介の詩は、昔、ある葛藤をテーマに書いた「悪魔と魂」という日記であり詩です。(※ 「無意識」は「魂」、そして意識は「私・あなた」の意味。)
悪魔と魂
「今」は「過去」になり そして 「新しい今」がそれを後悔する そんな風に「今」を生きなければ 「今」は「そんな過去」にはならなかっただろうに..
だからあなたは「過去を愛せない今」を生きる でもあなたは、そして人は 「過去の時間の集積」と「現在」が交差する瞬間の中に生きている
「今のあなた」が「過去のあなた」を分断する時 あなたの魂は分離し 「あなたの過去」は「今のあなた」を支えず あなたと敵対する別存在として 現在の時間の外にはじかれる
「はじかれ見過ごされた今」からの問いかけを無視し あなたが そのまま突き進むなら あなたはあなたと分離したまま肥大していく そんなあなたの魂の穴を埋めることは誰にも出来ないよ
目を背け今を生きるなら あなたの心の力の一部を失う その代わり あなたは 別人のように生きることは出来るだろう 異常な宗教や過激なイデオロギーにハマった人々と同じように 自身を何か別者に置き換えて
そんなあなたはまだ知らないようだね 「悪魔に魂を売る」っていうのはね、あなた自身があなた自身を切り分けて見失ってしまうことなんだよね
本当は悪魔にはあなたの魂を奪う力なんて全然ないんだよ
あなたが「あなたの今」を忘れたくて そこから逃げたくて そうやって「ものほしそうにしている空虚な心」を 悪魔は見抜くのが上手いだけ
何故って? 悪魔はそんな空虚なあなたのような心のナレハテだから 自分と似た空虚さに気づくのさ だから悪魔はあなたの未来の姿でもあるよ
悪魔には魂の力がない だから他者から力を貰う以外にない弱い存在なのに そんなことも知らず あなたは自発的に無力なペテン師に「あなたの今」を切りとって渡し続けていくんだね
それであなたは魂の力を失った それだけなんだよ
「今」が「未来」になり 今それを後悔する 「そんな今」を生きなければ 「そんな未来」にはならなかっただろう 「そんな今」を生きるなら 「未来を愛せない自分」になるだろう
「今のあなた」が「未来のあなた」を分断するなら 「今」という時間は分離し 「あなたの未来」は「今のあなた」の時間に繋がらない
だからあなたの魂には希望がなく 「あなたと敵対するあなた」が分裂しながら増えていく あなたはあなたに邪魔され あなたの魂からの協力をあなたは失う
そして愚かにも それを全て他者がそうしたことにして 己の心の姿をソトに投影し攻撃することで 自身を防衛するだけになる
そうやって気づけばあなたは自らの魂の力を取り戻せなくなり 「魂の力を他者から奪い始める悪魔」となっていく
やがてあなたは「過去と未来からの力」を失った 脆弱 な「点」として 「空虚な今」という空間にただ張り付くように存在するだけになるだろう
「過去」が「今」になり 「今」をそれが支える 「そんな今」を生きれば 「過去の自分」を自然に受け入れ その力がそのまま「今」を支えるだろう
「今」が「未来」になり それに支えられるなら 未来を自然と受け入れ その力はそのまま希望になるだろう
ラストに、canna(カンナ)で一番好きな曲「一年草」を紹介です 。(以下リンク先にて)
⇒ 一年草
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